1973年を象徴する現象はアメリカン・ロックの確立でしょう。アメリカ南部出身のデラニー&ボニーやオールマン・ブラザーズ・バンドに代表されるサザン・ロックは、デュアン・オールマンという看板ギタリストを失い大きな痛手を受けますが、オールマンズが『ブラザーズ・アンド・シスターズ』で世界的ヒットを記録し、リトル・フィート、アウトローズ、レイナード・スキナード、マーシャル・タッカー・バンド、ZZトップなどの南部出身のバンドに世界の注目が集まるきっかけになった年でもあります。

西海岸でも、カントリー・ロックとしてはじめて完成されたコンセプトアルバムを発表したイーグルスをはじめとするウエスト・コースト・ロック・ブームなど、手がつけられないほどの繁栄をします。

もちろん、ブリティッシュ・ロックもピンク・フロイドの『狂気』、キング・クリムゾン『太陽の戦慄』など超ド級の作品が目白押しで、ロック産業は頂点を迎える事となります。

1973 GREATEST HITS BRITISH ROCK
1973 GREATEST HITS AMERICAN ROCK
1973 GREATEST HITS POPS,SOUL


1973年の歴史的・私的名盤


主な出来事

1月

ローリング・ストーンズがニカラグア大地震被災者救援コンサートを開催。

麻薬問題によりストーンズの来日中止。

エアロスミス『野獣生誕』でデビュー。

エリック・クラプトンの麻薬中毒からの復帰コンサートがピート・タウンゼントやスティーヴ・ウィンウッドらの努力でレインボウ・シアターで開催される。


2月

フォーク、カントリーとロックの融合を目指したバーズが解散。

3月

エルヴィス・プレスリー、グラミー賞受賞。

2月に解散したバーズのオリジナルメンバーが集結し『オリジナル・バーズ』を発表。


4月

ジョン・レノンが架空の国家「ヌートピア」の独立を宣言

デヴィド・ボウイ来日。


5月

ヴァージン・レコード設立、第1弾はマイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』。

ブルース・ロック・バンド、フリーが解散。

ジェフ・ベック来日。

キャロル・キングがニューヨークのセントラル・パークでフリー・コンサートを開催し、10万人が集まる。

フェイセズのロニー・レインが脱退、スリム・チャンスを結成。

6月

クイーンがレコードデビュー。

サンタナ来日

ソフト・ロック・グループのブレッドが解散。リーダーのデヴィッド・ゲイツはソロ・デビュー。

ディープ・パープルのイアン・ギラン、ロジャー・グローヴァーが脱退、後任はデヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズ。


7月

ブライアン・イーノがロキシー・ミュージックを脱退。

グレイトフル・デッドとオールマン・ブラザーズ・バンドがワトキンス・グレン・サマー・ジャムを開催。史上最高の60万人を動員。


8月

スティーヴィー・ワンダー交通事故に合い臭覚を失う。

ウイングスからデニー・シーウェルらが脱退、ポール、リンダにデニー・レインの三人でナイジェリア録音を敢行。12月に名作『バンド・オン・ザ・ラン』を発表。


9月

アート・ガーファンクル、ソロ活動開始。

ジム・クロウチが飛行機事故により他界。


10月

モリソンが他界した後も活動を続けていたドアーズが解散。

PINK FLOYD/THE DARK SIDE OF THE MOON
なんと、741週もの全米チャート・インと3000万枚以上の売上を誇るプログレ界のモンスター作品。ロジャー・ウォータースお得意の社会風刺はもとよりエレクトロニクスを駆使した曲にキャッチーなメロディを融合させプログレの頂点に君臨する作品です。
KING CRIMSON/LARK'S TONGUES IN ASPIC
メタル・クリムゾンと呼ばれる新生キングクリムゾンのデビュー作です。ジョン・ウェットン(b)、ビル・ブラッフォード(dr)の超強力リズム隊にデヴィッド・クロスのバイオリンが絡むへヴィでメタリックな世界に美しいメロディが加わって究極の世界が描かれています。
ALLMAN BRO./BROTHERS & SISTERS
デュアン・オールマンの死によりディッキー・ベッツの影響が前面に出てきた作品です。それまでも作品作りの中心はディッキーとグレッグでしたがデュアンのギターが話題になってしまっていましたが、ついに二人の個性が前面に出てきました。カントリー色が強く出た作品ではありますがサザン・ロックの名盤です。  詳細
GRAND FUNK RAILROAD/WE'RE AN AMERICAN BAND
それまでの大音響による粗らしいアメリカン・ハード・ロックの元祖という印象を180℃転換し、キャッチーでメロディアスな作品が並ぶ落ち着き感さえある作品です。アルバムの出来以上に、その後のアメリカン・ハード・ロックの方向性を示したという点で歴史的な名盤です。
CARPENTERS/NOW AND THEN
ポップ・アルバムでは珍しいタイトル通りのコンセプチュアルな作品です。現在を表すA面と「イエスタディ・ワンス・モア」に続いて始まるB面のオールディズ・ナンバー(THEN:あの時)の対比と構成が面白い作品です。レオン・ラッセル作の「マスカレード」など珠玉の名曲を美しい声で聴かせてくれます。
RINGO STARR/RINGO
リンゴ・スター扮するビリー・シアーズを主人公に展開されるロック・アルバムで、ジャケットに描かれているのはビートルズの仲間とセッションに参加したザ・バンド、マーク・ボランなどです。ほのぼのとしたリンゴの性格がわかるようで微笑ましいと思います。作品にもそれは十分表れています。
GRAM PARSONS/GP
バックのメンバーはプレスリーのバックメンバーが中心、プロデュースはリック・グレッチという豪華な初ソロアルバム。フライング・ブリトー・ブラザーズを離れ、独自のカントリー・ロックを展開しています。エミルー・ハリスの美しいヴォーカルが印象に強く残る作品に仕上がっており、さわやかな一枚です。
GREGG ALLMAN/LAID BACK
タイトルの『レイドバック』が、当時のロック界の現象を表す言葉として定着した作品です。オールマン・ブラザーズの作品のリメイクを含め力みのないサザン・ロックが展開されています。といってもダラダラしているわけではなくグレッグの気だるい声にバックを固めるカウボーイの面々の緊張感ある演奏が見事です。
EAGLES/DESPERADO
カントリー・ロックで西部開拓時代の無法者ドゥーリン・ドルトンの大河作品を作ってしまった驚きの一枚。中の曲も名曲だらけの大傑作、とくに「テキーラ・サンライズ」の美しさには脱帽です。バーニー・レドン在籍でなければ出来なかったであろう作品ですが、この後方向性を変えてロック寄りになっていきます。
DOOBIE BROTHERS/THE CAPTAIN AND ME
ドゥービーといえばこの一枚、といえる初期のドゥービーの印象を決定的にした一枚です。ハード・ドライヴィングなトム・ジョンストンのギターにアコースティカルなパット・シモンズのギターなど抜群のバンド・アンサンブルが心地よい世界へと誘ってくれます。
詳しくは Rock Standard 032
LED ZEPPLIN/HOUSES OF THE HOLY
シンセサイザー、メロトロンの導入、レゲエのリズムを取り入れたりとプログレッシヴな一面を前面に押し出した作品です。しかし、作品の評価をめぐってロック界を賛否両論の渦に巻き込んだのも事実です。異色作ではありますが、ハード・ロックの王者にふさわしい曲もしっかり盛り込んでいます。
QUEEN/QUEEN
邦題『戦慄の女王』のままに聴いたとたんに戦慄が走ったデビュー作です。「シンセサイザーは使用していません」のクレジットをわざわざ書いているほど特異なトーンのギターやコーラスを駆使して作られた作品はハードロックに新しい道を開くました。
RICK WAKEMAN/SIX WIVES OF HENRY ��
ピアノやハモンド・オルガンに加えてシンセサイザー、モーグなど当時の最先端のキーボード群を駆使して作られた作品は、イエスやストローブスなどの親しい仲間たちの好サポートによりキーボードの作品としてだけではなくロックの歴史に残る大傑作となりました。
詳しくは Rock Standard 027
P.F.M./PHOTOS OF GHOSTS
イタリアのプログレバンドのELPが創設したマンティコア・レーベルからの第一弾作品。イタリア本国で既に発売されていた作品の中から抜粋された曲をピート・シンフィールドによる英訳詩で再録したもの。ブリティッシュ・プログレとは一味も二味も違うクラシカルでドラマティックな展開が魅力です。
ROBERTA FLACK/KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG
前作の「愛は面影の中に」と本作の中からのシングルカット「やさしく歌って」が2年連続のグラミー賞レコード・オブ・ジ・イヤー、ソング・オブ・ジ・イヤーの二部門を獲得しアメリカンドリームを掴んだ彼女の4作目。アメリカのブームに乗ったとはいえ彼女の歌声は素晴らし過ぎる。
STEVIE WONDER/INNERVISIONS
前作の『トーキング・ブック』からの「迷信」、「サンシャイン」のヒットにより一躍スターダムにのし上がった盲目の彼が、ほとんど一人で創り上げた作品です。AOR的になる前の彼を代表する作品であるとともに、脂の乗り切った彼の創造性を体験するには最高の作品です。
STEVE MILLER/THE JOKER
ブルースを基本にしていたものの実験的要素が強くて一般受けしなかったのですが、この作品で見事に急浮上。タイトル曲「ジョーカー」は典型的なミラー節といえるものです。アルバム全体がミラー節というわけではありませんが、聴きやすくなったのは確かです。初期の作品が好きな私にとっては寂しさもありますが。
MONTROSE/MONTROSE
邦題『ハード★ショック』は嘘ではありません。エドガー・ウィンター・バンドのロニー・モントローズの鋭いギターと当時は無名だったサミー・ヘイガーのヴォーカル、ずしりとしたリズム隊が正真正銘のアメリカン・ハード・ロックを聴かせてくれます。その後に登場するヘヴィ・メタのバンドがカヴァーしたのも当然です。 詳しくは こちら
MOTT THE HOOPLE/MOTT
デヴィッド・ボウイのプロデュースにより、前作でスター街道へ踊り出たモット・ザ・フープルの5作目。ボウイの影響を払拭すかのごとくセルフ・プロデュースでの作品です。彼らの個性が発揮された傑作であり、ミック・ラルフスに代わってイアン・ハンターが前面に出始めた作品でもあります。
LITTLE FEAT/DIXIE CHICKEN
スライド・ギターの名手ローウェル・ジョージを中心にしたバンドのコンセプト・アルバム。ニューオリンズ・サウンドに焦点を当てた楽曲は、R&B独特のどっしりとしたサウンドをベースにしてバラエティに富んだ名曲が揃っています。メンバー・チェンジ後の最強の布陣による大傑作です。 詳しくは Rock Standard 034
MIKE OLDFIELD/TUBULAR BELLS
2003年までに五連作、いまだに進化を続けている傑作アルバム。すべての楽器を一人で操り、多重録音の末に途方もない時間をかけて出来上がった作品ですが、映画『エクソシスト』のメイン・テーマに使われて大ヒット。良かったのか、悪かったのか。
ELTON JOHN/GOODBYE YELLOW BRICK ROAD
アイデアがどんどん湧いてきて、ついには2枚組にも収まりきれないくらいの曲が出来上がってしまったと雑誌の記事に書いてありましたが、本当に名曲ぞろいのアルバム。バラエティに富む内容にも増して曲の構成の素晴らしさ、彼の代表作であるとともに、シンガー・ソング・ライターからスパースターになった作品。
ELTON JOHN/DON'T SHOOT ME I'M ONLY THE PIANO PLAYER
英国人でありながらアメリカでの活動を中心にして出来上がった作品は、英国のドラマティックな香りとアメリカの痛快なロックンロールが見事に融合。エルトン・ジョンが稀代のエンターティナーへのきっかけとなった作品です。次の『GOODBYE・・・』へと繋がります。
THE BAND/MOONDOG MATINEE
タイトルは、アラン・フリードのDJ番組から拝借。ザ・バンドらしく自らのルーツを探るべく(といってもほとんどカナダ人ですが)50〜60年代のロックンロール、R&Bをカヴァーした企画作品です。どんな音楽でも、この人たちが演奏すると自分たちの音楽にしてしまうところがすごい。聴いているほうも再確認。
BECK BOGERT & APPICE/B.B.& P.
ジェフの交通事故などで頓挫していたバンドの構想が、やっと実現。第2期ジェフ・ベック・グループではファンキーでクロスオーヴァー的なサウンドに傾倒していましたが、ここでは骨太のハード・ロックが復活。ヴォーカルは上手くありませんが演奏の勢いで吹っ飛ばしています。
JOHN LENNON/MIND GAMES
名作『イマジン』の続編的な意味合いを持った作品で、理想国家の『ヌートピア』をテーマにしたものです。タイトル曲のヒットはあったものの全体的には地味な印象が拭えず、ジョンとしては標準的な出来でしょう。
FREE/HEARTBREAKER
ポール・ロジャース、サイモン・カークにテツ山内、ラビットによる唯一の作品。オリジナルメンバーによる作品よりもスマートな感じがするのは、センスの良いラビットの参加とアンディ・フレイザーとテツのベース・ラインの違いでしょう。ポール・コゾフが8曲中5曲で参加しています。やはり、この人なしではねぇ。
STATUS QUO/PILEDRIVER
ポップ・サイケ・バンドだった彼らをハード・ブギの代表格にのし上げた一枚です。英国のアルバムチャートで第5位と大健闘、アルバムチャートで1位を獲得する次作の『ハロー』とともに痛快なハードでドライヴ感のあるブギが楽しめます。気分が滅入った時などには打って付けです。
BILLY JOEL/PIANO MAN
彼を象徴するようなタイトル曲「ピアノマン」がヒットしスターへの足がかりを掴んだ作品です。ジャジーなピアノの演奏もかなりの腕ですが、飾り気のないシンプルな作品が多くシンガー・ソング・ライターとしての彼の魅力がたっぷり詰まった作品です。
THE STORIES/ABOUT US
一発屋の名前をいただいた原因のヒット曲「ブラザー・ルイ」を含む第二作目。実は、ヒットしたホット・チョコレートのカヴァー曲は、アルバムの中でも異色の曲なのです。黒さを感じさせる曲は少なく、どちらかというとポップで明るい健全なロックが多いんです。ヒットにより色がついてしまったのが残念です。聴き応えは十分ですよ。
RICK DERRINGER/ALL AMERICAN BOY
エドガー・ウィンターとのコンビやマッコイズでの活躍が有名な人ですが、センス溢れる人です。その個性通り、カントリー、ソウルからポップ、ハード・ロックまで幅の広いバラエティに富むアルバムです。エドガー・ウィンター、ジョー・ウォルシュなどの好サポートも光っています。
DAVE MASON/IT'S LIKE YOU NEVER LEFT
契約問題も落着し、CBSへ移籍。その第一弾の作品です。ジョージ・ハリソン、スティーヴィー・ワンダー、グレアム・ナッシュなどの協力を得てコンポーザー、ヴォーカリストとしての才能を余す所なく発揮しています。もちろん、ギターもエレキにアコギにと軽快に弾きまくっています。
PROCOL HARUM/GRAND HOTEL
ゲイリー・ブルッカーの目指すクラシカル・ロックが円熟味を帯びた作品です。カヴァー・アートのごとく二人のキーボーディストを中心に展開されるサウンドはエレガントで美しいものです。そのキーボードに被ってくるギターやヴォーカルがドラマティックに曲を盛り上げる、バンド・アンサンブルの極地です。
PAUL KOSSOFF/BACK STREET CRAWLER
このアルバムの録音時は薬物のオーヴァードースで立つのにも不自由だったポール・コゾフ。その彼が発表した初のソロアルバムです。アナログのA面すべてを使った「チューズデイ・モーニング」は、アラン・ホワイトなどのサポートで展開される一大ロック絵巻。「タイム・アウェイ」は涙無しには聴けません。 詳しくは こちら
PHOEBE SNOW/PHOEBE SNOW
歌姫フィービー・スノウのデビュー作品です。ブルース、ジャズ、フォークなどが複雑に絡み合った作品は、一度聴くと彼女の独特の声とともに強烈に脳裏に焼きつきます。是非、バーボン片手に聴いてみてください。良いつまみになりますよ。
TOM WAITS/CLOSING TIME
24歳とは思えないハスキー・ヴォイスが特徴のシンガー・ソング・ライターのデビュー作です。夜が似合う作風は、ジャジーで男の匂いがプンプン。異色であるのは間違いありませんが、イーグルスも取り上げた「オール’55」など魅力のある曲が並んでいます。
詳しくは WEEKLY PICK UP 041
ROXY MUSIC/STRANDED
浮遊感漂う独特の雰囲気が落ち着きを見せ始めた作品です。アルバムとしての統一感もあり、センス溢れる作品に仕上がっています。イーノ、ブライアン・フェリー両巨頭最後の作品ですが、既に指導権はブライアンが握っているような感じがします。
ROXY MUSIC/FOR YOUR PLEASURE
イーノが脱退(エディ・ジョブソンが加入)したことで、ブライアン・フェリーのダンディズムが強まりアルバムの統一感は増したように思えます。ドラマティックな展開も嫌味がなく、すんなりと表現されていて聴き易さも増しています。でも、日本での人気に火が点く事はなかったのです
AEROSMITH/AEROSMITH
何はともあれスティーヴン・タイラーの声が良いデビュー作。日本ではデビュー作でありながら3番目に発売されたので輸入盤の購入が先でしたが、荒々しさの中にも清々しささえ残るストレートなR&Rが印象的でした。その中にきらりと光っている名曲バラード「ドリーム・オン」只者ではない予感がしたものです。
GENTLE GIANT/OCTPUS
プログレというと聴かず嫌いが多いのも事実ですが、プログレ好きでも遠慮したいほどの変拍子の多用にさまざまな楽器による展開など、超が付くすばらしい演奏技術に裏打ちされた音楽は感嘆の嵐です。ロジャー・ディーンのカヴァー・アートがよく似合う混沌としながらも整然とした世界?が待ってます。
MARVIN GAYE/LET'S GET IT ON
71年発表の代表作『WHAT'S GO IN ON』は社会性の強い作品でしたが、この作品では、彼の十八番でありモータウンの得意技?である「愛」、「恋」について歌っています。タイトル曲は、時代の流れにもマッチし全米1位を獲得、ソウルフルな彼の歌唱力が再び脚光を浴びました。
WINGS/RED ROSE SPEEDWAY
全米一位の傑作バラード「マイ・ラヴ」を含んではいるものの、評価が今ひとつだった作品。しかし、それもポール・マッカートニーのレヴェルでの話であって、次作『バンド・オン・ザ・ラン』への布石は十分に感じられる出来栄えです。「マイ・ラヴ」一曲でもアルバムの価値は十分すぎますが。
WINGS/BAND ON THE RUN
メンバーの脱退による危機をものともせずナイジェリアで録音されたポールの代表作。タイトル曲は言うに及ばず、コンポーザーとしての才能が完全に復活しビートルズの呪縛から解き放たれたといわれた作品です。アルバムの構成も素晴らしく、美しさだけでなく一気に聴かせてしまう力強いアルバムです。。
SOFT MACHINE/SIX
アナログではライヴとスタジオ録音の2枚組でした。ケヴィン・エアーズなどが去りオリジナル・メンバーはマイク・ラトリッジただ一人、新加入のキーボード、管楽器奏者のカール・ジェンキンスが主導権を握った作品で、徐々にジャズ色が強まっていく過程の作品です。
TAJ MAHAL
ブルースにカリブ海の香りがまとわりついたような感じの作品です。カントリー・ブルースに属するのかもしれませんが、彼独特のセンスにライ・クーダーやジェシ・エド・デイヴィスらのギターが絡むとき何ともいえない音楽が広がるのです。
NICKY HOPKINS/THE TIN MAN WAS A DREAMER
ローリング・ストーンズ、ビートルズからボズ・スキャッグス脱退後のスティーヴ・ミラー・バンドなど数多いセッションをこなしているホプキンスのセカンド。軽めの曲が目立ちますが、そこは彼独特のセンスのよさが光る曲ばかりです。リンゴ・スターとジョージ・ハリソンが偽名で参加しています。 詳しくは WEEKLY PICK UP 043
LOGGINS&MESSINA/FULL SAIL
カントリー・ロック・デュオのロギンス&メッシーナの大傑作です。カリプソのリズムを取り入れた曲からポップな作品、カントリー・テイストたっぷりの曲までバラエティに富んでいますが、メロディやコーラスだけではなく演奏にも注目してください。どちらかというと、そちらが素晴らしいのです。 詳しくは ROCK STANDARD 043
DEEP PURPLE/WHO DO WE THINK WE ARE!
『Machine Head』『Live in Japan』に続いて発表されたことやメンバー間の確執、方向性の迷いなどが災いして正当な評価を受けていない作品。リッチー好きには不服かもしれませんが、I.ギラン、J.ロードが前面に出たバラエティ豊かな作品です。
詳しくはこちら
トップへ