| ROCK STANDARD 043 LOGGINS & MESSINA |
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GUEST |
私にとっての夏の定盤(?:冬の定盤はブルース・コバーンの『雪の世界』007 Weekly Pick Up)といえる作品です。見るからに夏〜!というジャケットですが、そのまんまの音から始まります。 WEEKLY PICK UP 023 で紹介した作品に続く作品ですので、ヒット曲にも恵まれ脂の乗り切った時期の作品と言うことになります。このアルバムからも軽快なR&R「マイ・ミュージック」のヒットが生まれています。 この作品が夏向きというのには、軽快な曲が多いこと意外に理由があります。それは、ジム・メッシーナが弾くテレキャスターの音色なのです。テケテケというかペケペケというかパキパキというか、そういう乾いた音色なのです。ツェッペリンのファーストでジミー・ページが弾いているギターもレスポールではなくて大半がテレキャスターですが、アンプリファイされているとはいえあまりの印象の違いに驚いてしまいます。 この作品は、ヴォーカル曲中心に構成されていますが、ジム・メッシーナのギターを中心に展開されるインスト主体の曲も2曲収録されていて聴き応えのある作品に仕上がっています。メンバーが使用する多種多彩の管楽器群や弦楽器がそれぞれの曲で印象的に使われているところにも注目です。バッファロー・スプリングフィールドやポコなどでカントリーとフォークとロックの融合を目指したジム・メッシーナの目標が達成されたといえるすばらしい完成度です。 アナログA面トップ曲は、ハワイ王国の首都だったマウイ島のラハイナを題材にした作品です。ハワイですがカリプソの軽快なリズムが心地よく耳に残ります。もう、暑い日ざしも何のその、さぁ!クルージングに出かけよう。といっても、ヨットがないか ^^;2曲目は、がらっと雰囲気が変わって月夜の浜辺でやさしい風に吹かれているような気分になる曲です。サックスとクラリネットが効果的に使われています。3曲目はヒットした軽快なR&Rです。サックスによるスイング・ジャズ風のアレンジが新鮮で踊りたくなってしまいそうな曲です。4曲目は、タイトルどおりの暖かさに包まれたラヴ・ソングで、アコースティック・ギターとフルートの伴奏がとても美しい作品です。5曲目は、2部構成になっていてファンキーでソウルテイスト溢れるヴォーカル曲で始まります。その後、ジャズ・フュージョン的に展開され、後半はトロピカル・ムードたっぷりのスティール・ドラムが加わる軽快なリズムの作品です。 6曲目は徐々に盛り上がっていくドラマティックな作品で、ウエスト・コーストならではのコーラスなど爽やかさも感じられる作品です。このアルバムの中で私が一番気に入っている作品の7曲目は、9分近い大作になっています。フリー・フォーム的でジャジーに展開される間奏(こっちが主かな?)は、ハーモニカ、バイオリン、ギター、サックスなどをはじめとしたさまざまな楽器が違和感なく登場してソロやユニゾンで演奏されます。心地よい緊張感がたまらない作品です。軽快なR&Rの小品の�┐紡海い討聾諺枦�な作品の��です。大海原を疾走するヨットの上で聞こえる音といえば風をはらんで軋んでいるマストの音だけというような世界がイメージできる作品です。 それにしても、ケニー・ロギンスの魅力を引き出すジム・メッシーナのアレンジ力には感服します。それに応えるケニーをはじめとするメンバーの素晴らしさを是非聴いてみて下さい。次作のライヴ作品『ON STAGE』も聴き逃せませんよ。 |