| ROCK STANDARD 034 LITTLE FEAT |
| ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています |
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LAにありながらブルース、R&B、カントリーなどルーツ・ロックを追及し南部の香りプンプンのリトル・フィート。腕の達者なメンバーばかりですが、最大の魅力はローウェル・ジョージになるんでしょうね。フランク・ザッパ・バンドの出身でスライド・ギターの名手であるローウェル・ジョージが1969年に結成したバンドです。 この作品は、ベースがロイ・エストラーダからケニー・グラッドニーに替わり新たにポール・バレール(ギター)とサム・クレイトン(コンガ)が加わっての新生リトル・フィートの第3作目になります。この作品から加わったギターのポールの加入は、これからのリトル・フィートにとって大きな意味を持つことになります。それまでは、ローエル・ジョージのギターが前面に出てくるタイプの曲が多かったのですが、ポールが加わったことでリードを任せることも多くなっています。その証拠に、この作品はローエルのプロデュースですし、曲作りに専念しているのがうかがえます。もちろんローエル・ジョージだけでなく、より切れを増したリズム隊にセンスの良さではピカ一のビル・ペインのキーボードも聴き逃せません。とくに、この作品ではシンセサイザーを効果的に使った作品もありバンドの新しい一面を見せてくれています。 この作品が発表された1973年は、グレッグ・オールマンの『レイド・バック』をはじめとしてポール・バタフィールドの『ベター・デイズ』などレイド・バック旋風が巻き起こった年でもあったのです。シンコペーションのリズムがおしゃれなタイトル曲で始まるこのアルバムも、汎アメリカン・ルーツ・ロックと呼べるほどのバラエティを持っています。ローエル・ジョージのダミ声に特徴あるギターの音、最初の1曲目からノック・アウト間違いなしです。R&Bを主体にして展開される�,蓮▲譽殴┐砲盪�た不思議な雰囲気を持っていますが、続く�△任魯侫.鵐�ーなサウンドを展開し切れの良い大人のロックを聴かせてくれます。これらノリの良い曲に続くアコースティック・ギターによる弾き語りの��でホット一息つかせる構成の巧みさにも脱帽です。そして4曲目はルーツ・ロックが混在した重量級のスローなスワンプ・ロック仕立て。これに続く5曲目は、タブラとシンセサイザーの絡みが不思議な魅力を醸し出している新しい方向性を示した曲。4枚目以降に強まるジャズ志向を暗示しているようにも思えます。因みに、タブラとはコンガと鼓(つづみ)を合体させたようなインドの楽器で大小2個の太鼓で構成された楽器です。 6曲目は、ウエスト・コーストの爽やかな風が通り抜ける作品。7曲目は、ニューオリンズ風のアレンジがされた曲でローエルのスライド・ギターが素敵な曲です。軽快なパーカッションに導かれて始まる8曲目は、ドップリとディープ・サウス。フルート(クレジットがないのでシンセかも)が印象的な叙情的なスローなラブソングの��も味わい深い曲です。最後は、インストゥルメンタルでジャズ色が強く出た作品です。ローエルのギターとビルのエレクトリック・ピアノが、レイド・バックの世界に連れて行ってくれます。 歴史的な名盤として紹介されることの多いアルバムですが、商業的には振るわず日本でも次作の『ザ・ラスト・レコード・アルバム』の発売後に紹介されたような記憶があります。それまでは、みんな輸入盤が頼りでした。その代わりミュージシャンの間では人気が高く、アメリカのミュージシャンはもとよりはっぴいえんどや矢野顕子などの日本のミュージシャンの作品にも数多く参加しています。 バンドは、79年にローウェル・ジョージがドラッグのオーバードースにより死亡し一度は解散しましたが、80年代後半になって再結成されました。しかし、ローウェル・ジョージのいないバンドは、やっぱり寂しかったです。 |