1974年は、クラフト・ワークなどに代表される新しい流れが出てきたり、大御所復活の年でもあります。 新しい流れは、イギリス、アメリカからではなくドイツ、イタリアといった国から興りました。ドイツのクラフト・ワーク、タンジェリン・ドリームの最新機器や録音技術を駆使した音楽、イタリアからはP.F.M.に代表されるクラシカルなプログレッシブ・ロックなどが世界にはばたきます。 大御所も負けじとストーンズ『イッツ・オンリー・ロックンロール』、ポール・マッカートニー『バンド・オン・ザ・ラン』(73年12月発表)、クラブトン『461オーシャン・ブールバード』、ジョン・レノン『心の壁、愛の橋』、リンゴ・スター『グッドナイト・ウィーン』、一年前からコンサート活動を再開したボブ・ディラン『偉大なる復活』、ロビン・トロワー『魂のギター』、ポール・ロジャースらによるバッドカンパニーの結成など話題に事欠かない充実した年になりました。


1974年の歴史的・私的名盤


主な出来事

1月

ボブ・ディランが8年ぶりにコンサート・ツアーを開始。もちろんザ・バンドを伴ってのツアーで、この模様は『偉大なる復活』として発売。

2月

キッスがファースト・アルバムを発売。奇抜なメイクなどの話題性はあったものの商業的には失敗。

3月

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが再結成ツアー。

ジェファーソン・エアプレインが新メンバーを加えてジェファーソン・スターシップに拡大。10月に『ドラゴン・フライ』を発表。

スティーヴィー・ワンダーがグラミー賞の主要5部門を独占。



4月

ディープ・パープル、EL&P、ブラック・サバス、イーグルスなどが参加してカリフォルニア・ジャムが開催される。特に、ディープ・パープルは最高のパフォーマンスで観衆を魅了。

レッド・ツェッペリンが自身のレーベル「スワン・ソング」設立を公表。


5月

ジョージ・ハリソンが、自身のレーベル「ダーク・ホース」を設立。

6月

リック・ウェイクマンがイエスを脱退。後任にはリフュジーで活躍していたパトリック・モラーツが加入。

デヴィッド・ボウイがアメリカ・ツアーを開始。アメリカでの人気に火が点く。

二度目の解散をしたフリーのポール・ロジャース、サイモン・カークがキング・クリムゾンのボズ・バレルとモット・ザ・フープルのミック・ラルフスを誘ってバッド・カンパニーを結成。レッド・ツェッペリンのレーベル「スワン・ソング」からレコード・デビュー。


7月

エリック・クラプトンの『461オーシャン・ブールバード』のヒットによりレゲエ・ブームに火が点く。

アリス・クーパーが解散。


8月

スティーリー・ダンからジェフ・バクスター、ジム・ホッダーが脱退。

9月

70年後半にパンク・ムーヴメントで再評価されることとなるニューヨーク・ドールズがわずか2年の活動で解散。

10月

前年にヒットした映画『アメリカン・グラフィティ』の影響でビーチ・ボーイズの再評価が強まりベスト盤が大ヒット。

エリック・クラプトン来日

11月

マディソン・スクェア・ガーデンでのエルトン・ジョンのコンサートにジョン・レノンが飛び入り参加し話題になる。しかし、ジョン・レノンにとっては最後のステージになった。

ドイツのクラフトワークが『アウトバーン』を発表、テクノ・ポップがブームになる。


12月

ミック・テイラーがローリング・ストーンズを脱退。

モット・ザ・フープルが解散。


THE ROLLING STONES/IT'S ONLY ROCK'N ROLL
自らの生き様を映したかのような粋なタイトル。ミック・テイラーがこれを最後に脱退、タイトル曲のきっかけを作ったロン・ウッドがその後釜に。ストレートなロックを聞かせてくれます。流行のレゲエをストーンズ的に解釈した曲もありエンターテインメントの要素がたっぷりです。
詳しくは Rock Standard 025
ERIC CLAPTON/461 OCEAN BOULEVERD
ドラッグ中毒から見事に復活し、ジャケット写真同様にレイド・バックした歌とギターを披露してくれる傑作アルバム。ボブ・マーリーの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を取り上げるなどレゲエの火付け役になった作品でもあります。明るいギターを弾くクラプトンに涙したファンも数多くいると思います。 詳しくは Rock Standard 040
BAD COMPANY/BAD COMPANY
元フリーのポール・ロジャース、サイモン・カークにモット・ザ・フープルのミック・ラルフス、クリムゾンのボズ・バレル、この4人によるスーパー・バンドのデビュー作。フリーの重たいブルース・ロックにラルフスのロックンロールをベースにしたポップさが加わり最高の作品に仕上がりました。 詳しくは Rock Standard 038
YES/RELAYER
前作を最後にリック・ウェイクマンが脱退、後任にはパトリック・モラーツが加入。このメンバー・チェンジは顕著に作品に表れており、クラシカルな面よりもロック的な面が強調されたタイトでスピーディな作品に仕上がっています。その中にあってシングルカットされた「SOON」は美しすぎる名曲です。
KING CRIMSON/RED
デヴィッド・クロスが過激なスケジュールで体調を崩し脱退、ビル・ブラッフォード、ジョン・ウェットン、ロバート・フリップの三人になり発表されたスタジオ録音としては7作目。ゲストにはイアン・マクドナルド、メル・コリンズ、体調の戻ったデヴィッド・クロスも参加。過激さと美しさが同居した大傑作です。
GRAM PARSONS/GRIEVOUS ANGEL
アルバムの完成を待たずにドラッグによる不慮の死を遂げたグラム・パーソンズの遺作となってしまった作品です。カントリーとロックの融合を目指しすばらしいアルバムを残してきた彼が、前作でも共演した女性シンガーのエミルー・ハリスを再び迎えて作ったカントリーへの原点回帰的な作品です。美しすぎるのが悲しい。
ROBERT WYATT/ROCK BOTTOM
ソフト・マシーンを経てマッチング・モールのリーダーとしてカンタベリー・ロックをリードしていたロバート・ワイアット、事故により下半身不随になるというドラマーにとっては例えようのない悲劇から見事に立ち上がり、コンポーザー兼シンガーとして再起した記念碑的な作品です。
QUEEN/QUEEN��
ブライアン・メイ中心のホワイト・サイド、フレディ・マーキュリーのブラック・サイドという構成の作品。当時のスタジオ録音技術を駆使して作られた作品群はどの曲も最高の水準です。ハード・ロックとして語れるのは、2枚目にして最後となる作品です。
QUEEN/SHEER HEART ATTACK
大ヒット曲「キラー・クィーン」を含む3作目。次作『オペラ座の夜』を待たずしてロックの範疇から大きく飛躍した一枚です。バラエティに富んだ楽曲が並んでいるにもかかわらずアルバムのまとまりも最高です。
LINDA RONSTADT/HEART LIKE A WHEEL
全米�癸吋劵奪函岼�いあなた」を含む彼女の大出世作。オールディーズからローウェル・ジョージ、J.D.サウザーなどの曲までカントリーに限らない選曲もすてきです。アルバムも全米�癸韻魍容世携狃�の人気を決定的にしました。
EL DORADO
ロイ・ウッドが去ったあとジェフ・リンを中心に弦楽器奏者3人を加えて活動をはじめ、オリジナリティ豊かな作品を発表。その4作目にあたる本作は、エルドラド(黄金郷)をテーマにしたコンセプト・アルバムになっています。
KRAFTWERK/AUTOBAHN
暗いとか理解不能とか言われていたジャーマン・ロックをメジャーの舞台に押し上げた作品です。ハイウェイを題材にしたタイトル曲が車社会のアメリカでヒット、テクノ・ポップの世界的ブームの火付け役になった作品でもあります。
PHAEDRA
エドガー・フローゼ率いるジャーマン・ロック・バンド。ロックといっても無機質なキーボード群による多重録音の分厚い音は、現代音楽的でもあり実験的な要素も多く、当時の最先端テクノロジーがたくさん詰まった作品です。
BOB DYRAN/BRFORE THE FLOOD
8年ぶりにザ・バンドを伴ってのコンサート活動を再開。そのリラックスした中にも緊張感漂うコンサートの模様を余すところなく伝えるライヴ・アルバムです。それまでの音楽活動の集大成的な選曲も涙です。ザ・バンドの単独の演奏も7曲含まれています。
BOB DYRAN/PLANET WAVES
アサイラム・レコード移籍後の第一弾。一曲を除きザ・バンドがバックを担当、息のあったところを見せてくれています。ディランとザ・バンドにとって初の全米アルバム・チャート�癸韻傍韻い榛酩覆任發△蠅泙后�
BLUE OYSTER CULT/SECRET TREATIES
ニューヨーク・ヘヴィ・メタルの元祖でありカリスマ的な存在であるBOCの第3作。彼らの最高傑作と呼ばれている作品で、スピード感あふれるハードな曲からしっとりとした曲までBOCの世界が広がります。ナチス・ドイツのジェット戦闘機のジャケットはちょっとした騒動になりました。
EAGLES/ON THE BORDER
製作途中でプロデューサーがグリン・ジョーンズからビル・シムジクに代わりR&R色が強まった作品。途中参加ではありますがドン・フェルダーのギターによって、次作「呪われた夜」への布石が見えています。「ミッドナイト・フライヤー」などの絶妙のコーラス・ワークも健在です。
GRATEFUL DEAD/GRATEFUL DEAD FROM THE MARS HOTEL
自ら立ち上げたデッド・レーベルからの第2弾。シンセサイザーの導入などに新しい方向性が見られ、彼らのアルバムの中では比較的とっつきやすいポップな感じが強い作品になっています。
SPARKS/KIMONO MY HOUSE
グラムロック系として紹介されたりもしましたが、今で言うところの打ち込み風のキーボードにオペラ風のヴォーカル、ノン・ジャンル的作品です。ジャケットからして怪しそうですが、そのまま怪しい音楽です。しかし、妙に気になる作品でもあります。
RINGO STARR/GOODNIGHT VIENNA
豪華なゲストを迎えて製作した『RINGO』同様に多数のゲストで彩られた作品。ヒット曲が5曲も出るなど当時の勢いがよくわかります。タイトル曲は、ジョン・レノンが提供し話題になりました。
SUPERTRAMP/CRIME OF THE CENTURY
彼らの人気とイメージを決定付けた通算3枚目の作品です。歌詞の理解度が深まれば深まるほど、このバンドの持つイギリスならではのユーモアとペーソスに富んだ楽曲は名曲へと変化していきます。
UFO/PHENOMENON
スコーピオンズから参加したマイケル・シェンカーにより驚異的な飛躍を見せた作品です。ストレートなロックからフォーク調の曲などバラエティ豊かな楽曲群をしっかり歌い上げるフィル・モッグ、それをしっかりリードするマイケルのすばらしいギター、傑作です。
JOHN LENNON/WALLS AND BRIDGES
『ジョンの魂』などのようなメッセージ性は薄いものの、曲の出来としては高水準を十分にクリアーしている作品です。エルトン・ジョンとのデュエット「真夜中を突っ走れ」に代表されるように楽しさあふれる作品です。
CHICAGO/CHICAGO��
久しぶりの2枚組みながら全米�癸韻魍容世靴榛酩覆任后1濬呂靴娠藾媼臑里裡繊■駄漫▲凜�ーカル主体のC、D面に分かれた構成も秀逸で『�后戮�ら始まったポップさもほど良く加味されていて飽きの来ない出来上がりです。
KISS/KISS
メイクとは逆にオーソドックスでポップなR&Rを展開するKISSのデビューアルバム。ライヴで演奏される重要曲が多数含まれており、ノリの良さでは最高の1枚です。単純な演奏ですが随所に工夫が施されているところも聴き逃せませんよ。
BOZ SCAGGS/SLOW DANCER
後にAORのさきがけになった作品と評価されることとなる作品。モータウン出身のジョニー・ブリストルをプロデュースに迎えただけあって、ソウル・フィーリングに溢れたスキャッグスの歌声が耳に心地よい傑作です。
LYNRD SKYNRD/SECOND HELPING
トリプル・ギターにツイン・ドラム、サザン・ロックの伝統を最大限に生かしたサザン・ロックのグループの中では一番ロック色の濃いバンドのハード・ドライヴィングな作品です。ニール・ヤングの「サザン・マン」へのアンサー・ソング「スィート・ホーム・アラバマ」は話題になりました。
詳しくは Rock Standard 071
ROBIN TROWER/BRIDGE OF SIGH
ジミ・ヘンドリクスを継ぐ男として人気のあったロビンのセカンド。エフェクト処理された音がジミ・ヘン同様この人の特徴ですが、熱い中にも冷静さを失わないところは聴く側に落ち着きさえ与えてくれます。洪水のようなギターを楽しんでください。
RICK WAKEMAN/JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH
ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでのライヴ作品です。オーケストラにナレーションも加わり、4部構成で展開されるジュール・ベルヌの「地底探検」の世界が大迫力で再現されています。ウェイクマンの力量と壮大さに圧倒される1枚です。
TODD RUNGREN'S UTOPIA/TODD RUNGREN'S UTOPIA
才能豊かなアーティストであるトッド・ラングレンが自分の中にあった創造音楽を具体化するために結成したバンドでの第1弾。ライヴ録音4曲とスタジオ録音1曲からなる変則的な構成。とくにスタジオ録音は30分を超えるプログレッシヴな作品です。
AEROSMITH/GET YOUR WINGS
日本でのデビュー作になった作品です。前作では、かなりストレートな音作りでしたが、このセカンドではハードさが増して暴力的な感じが強くなっています。このイメージが先行したためファーストの発売が延びたのではないでしょうか?
TOM WAITS/HEART OF A SATURDAY NIGHT
強烈な個性を持つ酔いどれ詩人トム・ウェイツの傑作セカンドです。場末のバーの片隅で語るように歌われる悲喜こもごもの人間ドラマが、独特の雰囲気で展開されていきます。ジャケットもよくマッチしていて、彼の作品の中でもベストの1枚に入るでしょう。
JEFFERSON STARSHIP/DRAGON FLY
空中分解したジェファーソン・エアプレインのグレース・スリックとポール・カントナーを中心にスターシップとしてスケール・アップ、その出発の作品です。切れのあるポップ性を増した音楽は全米で大評判になり華々しい船出になりました。
RY COODER/PARADISE AND LUNCH
ブルースからゴスペル、レゲエなど汎アメリカ大陸とでも言える音楽を自分流にアレンジ、卓越したギターにより味わい深い作品に仕上がっています。
STEELY DAN/PRETZEL LOSIC
邦題は『さわやか革命』、ロックのアルバムにしては軽音楽的な名前ですが、「リキの電話番号」に代表されるようにジャズやラテンなどをミックスさせた音楽は他に類を見ない存在です。すでにバンドとしての機能は失っていますが、卓越した演奏技術とアレンジには脱帽です。
DEEP PURPLE/BURN
イアン・ギラン、ロジャー・グローバーの脱退は、二人のヴォーカリストのハーモニーを生かしたソウルフルなハードロックという新たなジャンルが生まれるきっかけになりました。パワーで押しまくるのではない大人になったパープルも素敵でした。
MOTT THE HOOPLE/THE HOOPLE
ミック・ラルフスが脱退しイアン・ハンターが主導権を握った作品です。グラム・ロックの範疇には入りきれない壮大な音作りが顕著になった作品で、当時クィーンと比較されたのもうなずける高品質の出来上がりです。
GONG/YOU
デヴィッド・アレン率いるカンタベリー系超テク軍団の『フライング・ティーポット』、『エンジェルス・エッグ』と続く三部作の最終作品。神秘的な中にもサイケデリックさが見え隠れし何ともいえない浮遊感を持った作品です。これを最後にアレンはひとまずバンドを去ります。
AVERAGE WHITE BAND/AVERAGE WHITE BAND
イギリス出身の白人ファンク・バンドの大傑作。ディスコ・ブームの中で大ヒットした「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」は、忘れられない人も多いのでは。なんと逆輸入の形となった本作は、全米�癸韻魍容世靴討靴泙辰燭里任后�
ELVIN BISHOP/LET IT FLOW
ポール・バタフィールド・ブルース・バンド出身のギタリストながら、サザン・ロックの老舗キャプリコーンへ籍を移し発表された作品です。オールマンのディッキー・ベッツをはじめとしたキャプリコーン傘下の人間のバックでビショップ流レイド・バックを決めてくれます。
EDGAR WINTER GROUP/SHOCK TREATMENT
ロニー・モントローズを擁し全米�癸韻魍容世靴織┘疋�ー・ウィンターがプロデューサー兼ギタリストとしてリック・デリンジャーを迎えて発表した作品。デリンジャーの加入によりR&R色が強まり痛快な作品に仕上がっています。もちろん、エドガーの特徴であるホーンによるアレンジなども健在です。
OHIO PLAYERS/FIRE
この作品と『ハニー』は、何と言っても見開きを利用した艶かしいジャケットが最高ですが、音のほうもストリート・ファンクの大御所として最高のパフォーマンスを見せてくれています。ファンクだけでなくメローな曲も甘すぎるきらいはありますが最高です。
CAMEL/MIRAGE
テクニックや壮大さで発展したプログレッシヴ・ロックの中でも異質な存在であるキャメル、ファンタジー色の強かった初期のジェネシスと比較されることが多いのですが、この作品でもフルート、ミニ・ムーグが効果的に使われてファンタジックな世界を強調しています。
STEVE HARLEY AND COCKNEY REBEL/THE PSYCHOMODE
センス溢れるポップ・ロックを発表したスティーヴ・ハーリー率いるバンドのセカンドです。グラム・ロックに続く勢力として期待されデビュー、この作品ではアラン・パーソンズを共同プロデュースに迎えさらにセンス・アップしたアルバムです。
GENESIS/THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY
ピーター・ガブリエルの在籍最後となる本作は、バンド初の2枚組みのコンセプトアルバムです。スケールの大きさなどはいつものジェネシスですがブライアン・イーノの参加のせいか?やや難解な音楽に聴こえるのは私だけでしょうか?
JONI MITCHELL/COURT AND SPARK
ジャズの香りのする繊細なシンガー・ソング・ライターとして人気だった彼女が、ウィルトン・フェルダーやジョー・サンプル、ラリー・カールトンなどのフュージョン系アーティストと組んだアルバム。ロビー・ロバートソンと組んだロック系の曲もあり新しい一面も見せてくれています。
SILVERHEAD/SIXTEEN AND SAVAGED
グラム・ロックの一員として紹介されたのが災いしたのか正当な評価をしてもらえなかったバンドの筆頭です。イアン・マクドナルドやラビット(フリーなどで活躍のキーボーディスト)の好サポートによりマイケル・デ・バレスのソウルフルな歌唱力にも磨きがかかってます。
TOWER OF POWER/ BACK TO OAKLAND
さまざまなアーティストの作品に参加し、その作品の質を上げてきたタワー・オブ・パワーの最高作。小気味の良いホーン・セクションはベイエリア・ファンクとしてあくの強いグループの多いサンフランシスコでもぴか一。かっこいいことこの上ないアルバムです。ソウル・バラードも一聴の価値ありです。
10CC/SHEET MUSIC
後に分裂し、それぞれが傑作を発表するようになる10CCのセカンドです。実験的な要素は多いもののセンス溢れる10CC節は既に見え隠れしています。最高作というわけではないですが、バラエティに富んだ楽曲は、10CCの原点が見えて楽しいアルバムです。
BACKMAN-TURNER OVERDRIVE/NOT FRAGILE
ゲス・フーのギタリストだったランディ・バックマンを中心に結成されたカナダのハード・ロック・バンド。ハード・ロックとはいってもスピーディなR&Rありメロディアスな美しい曲ありと聴き手を選ばないバンドではないでしょうか。次作の『四輪駆動』とともに傑作です。
THE MARSHALL TUCKER BAND/A NEW LIFE
カントリーを基本にした緊張感あふれる曲を抜群のテクニックで展開し、聴き手を興奮の坩堝に落としてくれるセカンドアルバムです。オールマン・ブラザーズの弟分的な存在ですが、ブルース色はそれほど濃くなく流れるような曲調が特色です。フルート、サックス奏者がいるのも特徴のひとつです。
RONNIE LANE AND SLIM CHANCE/ANYMORE FOR ANYMORE
スモール・フェイセズ、フェイセズと人気バンドでベースを弾いてきたロニー・レーンが、現実回避するかのごとく田舎に引っ込んでトラディショナルなどの伝統音楽に根ざした作品作りを目的として組んだバンドのデビュー作です。ゆったりした時が流れる愛のこもった作品です。
ROXY MUSIC/ COUNTRY LIFE
発表するアルバムすべてが名盤としてピック・アップされるロキシー・ミュージックですが、この作品はジャケットの透け透けの写真が問題になったことでも有名です。ブライアン・フェリーを中心に相変わらずのロキシー節がたまりません。
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