ROCK STANDARD  041 ERIC CLAPTON
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
461 OCEAN BOULEVARD(1974)


  1. MOTHERLESS CHILDREN
  2. GIVE ME STRENGTH
  3. VIGILANTE MAN
  4. WILLIE AND THE HAND JIVE
  5. GET READY
  6. I SHOT THE SHERIFF
  7. I CAN'T HOLD OUT
  8. PLEASE BE WITH ME
  9. LET IT GROW
  10. STEADY ROLLIN' MAN
  11. MAINLINE FLORIDA
PRODUCE : TOM DOWD
  • ERIC CLAPTON : GUITAR, VOCAL
  • GEORGE TERRY : GUITAR
  • CARL RADLE : BASS
  • JAMIE OLDAKER : DRUMS
  • DICK SIMS : ORGAN
  • ALBHY GALUTEN : KEYBOARDS
  • YVONNE ELLIMAN : VOCAL
  • JIM FOX : DRUMS��
1971年から73年にかけてドラッグとアルコールへの依存症のため活動を停止していたエリック・クラプトン。そのクラプトンを再び音楽の世界へ引っ張り出したのは「クラプトン救済連盟」とでも呼べる同じミュージシャンたちでした。フリーのピート・タウンゼントを筆頭にスティーヴ・ウィンウッド、ロン・ウッド、リック・グレッチなどブリティッシュ・ロックを代表するメンバーがバックを勤めたクラプトン救済のためのチャリティ・コンサートが成功を収め、クラプトンは創作意欲を再び開花させ音楽活動を再開します。

アルバム製作にあたり新しいバンドの結成を目指しますが、その相棒に選ばれたのはデレク&ドミノズ時代の同僚でベーシストのカール・レイドル。カール人脈のボブ・シーガー・バンドからキーボードとドラムを迎え、セカンド・ギタリストに若手のジョージ・テリーを加えての基本的な布陣を整えます。さらに、このアルバムでも重要な役割を果たしている女性ヴォーカリストのイヴォンヌ・エリマンを加えてアルバムの収録がスタートします。

収録場所は、『レイラ』を録音したマイアミのクライテリア・スタジオ。イギリスではなくアメリカの南部だったというところに大きな意味がありますねぇ。この作品では「アイ・ショット・ザ・シェリフ」がクローズ・アップされることが多いのでレゲエ中心の作品だと思われがちですが、実はレイド・バックしたアメリカ南部のスワンプ・ロック的なアプローチが目立つ作品なのです。
「気分爽快!」というクラプトンの声が聞こえてきそうな軽快な曲でアルバムはスタートします。流れるようなツインギターによりリードされるロック色の濃いナンバーでクラプトンのギターにも迷いが感じられません。2曲目と3曲目はレゲエ調の曲ですが、クラプトンのドブロ・スライド・ギターが聴けるゆったりした�◆�軽快でノリの良いギターが楽しめる��とそれぞれ違うレイド・バックしたクラプトンが楽しめます。ただ、ソロが短めなので多少不満は残りますが。4曲目は、イヴォンヌとの掛け合いが楽しい作品で曲の終わりに入っているクラプトンの楽しげな笑い声が収録中の良い雰囲気を伝えてくれています。5曲目は、ロック界にレゲエを定着させたボブ・マーリーのカヴァーの超有名曲。

6曲目は、ブルースのカヴァーでストレートにカヴァーしていますが、ギターの音は細めで軽めになってます。同じく9曲目もブルースのカヴァーなのですが、こちらはスワンプ・ロック的なアプローチでアレンジの巧みさを堪能できます。7曲目は、カントリー・バラード調の曲で、やさしさに満ちたクラプトンの声が安心感すら与えてくれます。ドブロ・ギターも効果的でアメリカの影響大です。8曲目は、このアルバム最大の聴き物です。復活したクラプトンの人生讃歌に聴こえてしまうのは私だけでしょうか。徐々に盛り上がっていく後半でのシンセサイザーをバックに弾かれるギターには感涙必至です。この曲だけはブリティッシュ色が感じられクラプトンがイギリス人であったことを再確認させられます。最後は、再び音楽活動をスタートするにあたっての出発地となったマイアミ(フロリダ)に感謝しているような活気溢れる作品。印象的なギター・リフを中心に展開されるサザン・ロック色の濃い作品です。

この作品では、バンド・アンサンブルが重視されているように思います。実際にこのメンバーは、70年代のクラプトンの作品において重要なサポートメンバーとして活躍します。セカンド・ギタリストのジョージ・テリーやエヴォンヌ・エリマンの貢献にも耳を凝らしてください。

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