ROCK STANDARD  071 LYNYRD SKYNYRD
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
SECOND HELPING (1974)



  1. SWEET HOME ALABAMA
  2. I NEED YOU
  3. DON'T ASK ME NO QUESTIONS
  4. WORKI'N FOR MCA
  5. THE BALLAD OF CURTIS LOEW
  6. SWAMP MUSIC
  7. THE NEEDLE AND THE SPOON
  8. CALL ME THE BREEZE
  • RONNIE VAN ZANT : lead & backing vocals
  • GARY ROSSINGTON : guitar, rhythm & acoustic guitar on ��
  • ALLEN COLLINS : guitar
  • ED KING : guitar, slide guitar, rhythm & bass on ��
  • BILLY POWELL : keyboards, piano on ��
  • LEON WILKESON : bass
  • BOB BURNS : drums except ��
  • MIKE PORTER : drums on ��
  • AL KOOPER : backing vocals, piano on ����
PRODUCER : AL KOOPER
 サザン・ロックの雄であるレイナード・スキナードのセカンドです。が、というのもオリジナル・メンバー全員揃っての録音作品という事では、初めての作品ということになります。ファーストの布陣は、ギターのエド・キングがベース、ドラムはアトランタ・リズム・セクションからロバート・ニックスが客演していたため、フル・メンバーでの録音は、これが最初です。ファーストに比べるとまったり感というか粘っこいというか良い意味でサザン・ロック色が濃くなっている気がします。

 この作品により人気バンドとしての地位を確立するわけですが、ブルース、カントリーのアメリカン・ルーツ・ロックをベースにブリティッシュ・ロックの影響を受けたサウンドは、バラードからハードロック、ブギ・ロックまでバラエティに富んでおり楽しさ満点です。看板のゲイリー(ギブソン・レス・ポール)、アレン・コリンズ(ギブソン・ファイアーバード)、エド・キング(フェンダー・ストラトキャスター)の3人によるトリプル・ギターも、それぞれに味のあるプレイを聞かせてくれます。

 それではアルバムの紹介に移りましょう。アルバムは、ニール・ヤングの「サザンマン」に対するアンサー・ソングである「スイート・ホーム・アラバマ」で始まります。アメリカ南部の根強い黒人差別に対する批判を盛り込むことで南部の時代錯誤を痛烈に皮肉ったニールの作品に対し南部の人たちは大きな怒りを感じたことでしょう。これに対してレーナードは、時代錯誤に見えるのはがつがつした北部と違い南部は時代に流されないのんびりした風土なんだ、と言い切ります。後のインタビューで、メンバーは「ちょっとしたジョークだったのさ」と言っていますが、・・・・・・。曲に話を戻しましょう。ホンキートンク調のピアノと切れ味鋭いギター・リフが心地よいカントリー・ロック風の作品で小気味よいリズムとカラッとした潔さが印象に残る名曲です。2曲目は、スロー・バラード。彼らがブリティッシュ・ロック(ブリティッシュ・インヴェイジョン)にかなり影響を受けていることがわかるブルース・ナンバーです。まるでフリーの作品をカヴァーしているのかと思えるほどですが、南部特有の粘っこさは感じられるもののブリティッシュ独特の湿り気はさほど感じません。良い意味でサザン・ロックとして消化されているのでしょう。痛快なホーンセクションを加えた3曲目は、典型的なブギー調サザン・ロック。どことなく注目を浴びたころのスティーヴ・ミラーのメロディっぽい部分がおもしろい。このアルバムの中でも一番彼ららしさが出ているハードな4曲目。これも南部出身の伝説的なブルース歌手:ロバート・ジョンソンのクロスロード伝説を題材にした作品。力強いギター・リフ、スワンプするピアノを含むリズム隊、粋な歌詞とともに大好きな曲です。

カントリー・バラードの5曲目からがB面になります。彼らのルーツを確認するうえでも大切な作品で哀愁に満ちたメロディと演奏がたまりません。6曲目もカントリー色の強い作品で、キレの良いリズムが印象的なスワンプ・ロックです。トリプル・ギターの素晴らしさが堪能できるアレンジと演奏は見事の一言です。ブリティッシュ・ロックの影響が垣間見える7曲目は、ドラマティックな展開が素晴らしく、かっこいいギター・リフが印象に残る作品です。最後の8曲目は、エリック・クラプトンもリスペクトするJ.J.ケールの『NATURALLY』に収録されている作品のカヴァーです。わざわざカヴァー作品を入れる、しかも南部魂溢れるJ.J.ケール。ここらあたりの選曲にも南部を愛する彼らの気持ちが強く表れている気がしてなりません。カントリー、ブルースなどルーツ・ロックが一体となった痛快なロックンロールにアレンジされた作品でアルバムを〆るなんて粋ですねえ。

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