| WEEKLY PICKUP 054 LEON RUSSELL |
| WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています |
![]()
|
世界中にスワンプ・ロックを広めた犯人:レオン・ラッセルの傑作セカンド・アルバムです。翌年の72年に発売されるカーペンターズの4作目『ア・ソング・フォー・ユー』のタイトル曲や76年に発売されたジョージ・ベンソンのフュージョン作品『ブリージン』から大ヒットした「マスカレード」の作者として知られるレオン・ラッセル。その彼の作品の中でも特に人気の高い初期の3作の中でも、このセカンドは正真正銘のグルービーなスワンプ・ロックが展開されるノリノリの一枚なのです。 デニー・コーデルとともに独立系レーベル「シェルター・レコード」を興し、その第一弾としてソロ・アルバム『レオン・ラッセル』を発表したレオン・ラッセルは、デニー・コーデルが当時売り出そうとしていたイギリス人ジョー・コッカーのアメリカ・ツアーのバック・バンド:マッド・ドッグス&イングリッシュメンを結成します。その模様は、『ジョー・コッカー、マッド・ドッグス&イングリッシュメン』として完全盤のCDが発売されていますので是非聴いてください。 そのツアーは、ジョー・コッカーとともにレオン・ラッセル自身の評価を上げる結果となり、ジョー・コッカーがイギリスに帰った後自分自身のバンド:シェルター・ピープルの結成へとつながります。 この作品は、そのシェルター・ピープルが中心の作品ではありますが、ファースト・アルバムに参加していたエリック・クラプトン(なぜかクレジットがありません)などのメンバーとともに録音した作品が�キΝ�の3曲(�イ離�レジットはレコードでは違っています)、ジェシ・デイヴィスを中心にしたタルサ・トップスの��(2005年に発売された紙ジャケCDには、このメンバーによるボーナス・トラックが3曲も追加されています!必聴です!)、マッスルショーズのスタジオ・ミュージシャンによるセッション��、というふうに曲ごとに違ったメンバーでの演奏が楽しめる構成になっています。 アルバムは、まったりとミディアムテンポの曲から始まります。まさにラッセル節と言える名曲でゴスペル調のコーラスもいかしてます。2曲目は、タルサトップスによるアップ・テンポの作品で、はつらつとした女性ゴスペル・コーラスが曲をリードし、レオンのピアノが縦横無尽に駆け回るジャム・セッション風のセンス溢れる作品です。3曲目はボブ・ディランのカヴァー曲ですが、土臭い南部風に仕上がっています。ジェシ・エド・デイヴィスのスライド・ギターが聴き応え十分です。4曲目は、ザ・ローリング・ストーンズに歌ってほしいな、と思ってしまうような味のあるロックン・ロール。5曲目は、レオンのピアノを中心に展開されるスローなバラード。そして、大好きな6曲目は、二人羽織ならぬ三人クラプトンが楽しめる作品。オーバーダブされたギターはデレク&ドミノスを連想させますが、力強いレオンのヴォーカルが印象的な作品です。この曲は、ジェシ・エド・デイヴィスの『ウルル』、ナザレスの『ラザマナス』でもカヴァーされていますので聴き比べるのも一興ですよ。 アナログでのB面の始まりの曲である�Г蓮▲團▲里涼討�語りにオーケストラが加わってソフトに歌われるバラードです。アコースティックのスライド・ギターの響きが心地よい8曲目。こういうマッタリとしたカントリー・ブルースの作品を聴くと、なぜかバーボンを飲みたくなります。ボブ・ディランの作品です。9曲目は、思わず体がスイングしてしまうカントリー・テイスト溢れる作品。10曲目、まさしくレオン節といえる作品で、レイドバックした雰囲気が十分に伝わってくるバラードです。タブラによる演奏がインドへと誘ってくれる11曲目は、めまぐるしく曲調の変わるアレンジや幻想的な雰囲気が楽しめる作品です。 |