| ROCK STANDARD 031 URIAH HEEP |
| ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています |
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ユーライア・ヒープの最高傑作にあげられる作品であるとともに、ターニングポイントになった作品です。前作『DEMONS AND WIZARDS』(
WEEKLY PIK UP 034)の続編として考えたほうがしっくりくる作品で、グループとしてのコンセプトが完成したといえる充実した内容になっています。特に10分以上に亘るタイトル曲の構成と展開は見事です。 もちろん、ユーライア・ヒープ・サウンドの原点はロックン・ロールでありブルースですが、そこにクラシカルな構成や大胆なアコースティックの導入、美しいコーラスなどによるドラマティックな要素が加わることで通常のハード・ロックとは一線を画すサウンドが出来上がっています。大げさだ、などと言うう人間も周りにいましたが、基本的にはストレートなロックを大切にしながら作品が作られているのは間違いありません。ハード・ロックとプログレッシヴ・ロックにブリティッシュ・トラッドやクラシックの要素を加えて独自の世界を見せてくれます。シンセサイザーなども使われていますが、中心的に使われているわけではなくアクセントとして使われている点も、ハードとプログレの中間点的な印象を与えているのだと思います。 人間の鼓動を思わせるようなバスドラの音と重厚なハモンド・オルガンに導かれ、地の底から聞こえているようなハイトーンのコーラスが印象的な名曲「サンライズ」でアルバムのコンセプトである魔法使いの誕生日パーティは幕が開きます。2曲目はミック・ボックスのギターワークがすばらしいスピーディなロックンロールです。前作の「EASY LIVIN'」を髣髴とさせる痛快な作品です。3曲目は、トラッド的な雰囲気のある作品でエレクトリックとアコースティックの楽器が見事な融合を聴かせてくれています。ミック・ボックスのギターをフィーチャーしたドラマティックな4曲目に続いての�イ蓮▲▲魁璽好謄�ック・ピアノをバックに静かに歌い上げられる透明感のある美しい作品。6曲目は、シンプルでキャッチーなロックですがシンセサイザーが緊張感を高めるアクセントとして用いられています。それによりファンタスティックな雰囲気を醸し出すのに成功しています。7曲目もシンセサイザーが効果的か使われ方をしており、トラディショナルな曲を摩訶不思議な幻想的な世界へと誘ってくれます。ブリティッシュ・ロックならではのメロディではないでしょうか。最後のタイトル曲は、バンドの勢いを十分に感じとることのできる聴き応えのある作品です。ハードに始まり、ちょっとコケティッシュな「ハッピー・バース・デイ・トウ・ユウ」を挟んでフリー・フォーム的に展開されるインプロヴィゼーション、個々の演奏力やバンドのアンサンブル?表現の水準の高さを感じさせてくれます。曲の最後は、デヴィッド・バイロンの歌のうまさが光る展開になっており、終わりのない祝宴に幕が下ります。 この作品を最後にコンセプトアルバムは終焉を向かえ、よりシンプルでストレートな作品を発表していくようになります。 |