| WEEKLY PICKUP 034 URIAH HEEP |
| WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています |
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反体制の象徴であるロックの中で日本人には理解しにくいもの、それは宗教的な部分ではないでしょうか。社会の体制に大きな影響を与えている宗教という大きな存在。無宗教の人間が多い日本ではなかなか理解が難しいと思います。その宗教の基本的な教えに対する反動的な表れを表現したのが、ブラック・サバスを中心にした「黒魔術」「暗黒世界」を売りに?したグループだったのでしょう。 そういうグループの一派として日本に紹介されたユーライア・ヒープは、1972年にロジャー・ディーンの幻想的なカヴァー・アートとともにその音楽性が頂点を迎えます。ただ、ロックンロール好きのメンバーにとっては頂点ではないかもしれませんが、自分たちの音楽性をより個性あるものとして表現することが主流であったということを考えると間違いなくバンドは頂点を迎えています。 イメージ的には「黒魔術」「暗黒世界」として認識されたユーライア・ヒープの4作目にあたるこのアルバムは、ユーライア・ヒープが本来持っていたブルージーかつプログレッシヴな要素がエレクトリックとアコースティックの融合という形で見事に表された作品です。 それが見事に表現された作品である�,�らアルバムは始まります。このグループの特徴であるハイトーンのコーラスとドラマティックな展開は他に類を見ない名曲です。2曲目は、ポップな曲調のハードな作品ですが、ミック・ボックスのフレーズやリフが素敵な曲です。デヴィッド・バイロンの歌のうまさも光ってます。3曲目はハード・ロックの永遠の名曲です。スピーディーな展開のバンド・アンサンブルとコーラスの妙を堪能してください。4曲目は、ドラマティックかつ切れのあるアレンジが楽しめる熱唱型ハード・ロックで落ち着きさえ感じる作品です。当時は、ユニゾンで展開される中間部のギターに痺れたものでした。重厚なハモンドオルガンで始まる5曲目は、ゆったりとしたリズム展開と美しいメロディを歌い上げるデヴィッド・バイロンの声、コーラスなど荘厳な作品です。暗く重たい曲調の6曲目ですが、タイトルのように妙に落ち込まない不思議な雰囲気を持った作品です。7曲目は、エッジの効いたハードなロックンロールタイプの作品。どこかツェッペリン的です。8曲目は、ブリティッシュ・トラッドを思わせる牧歌的な作品です。こういう作品は、ブリティッシュ・ロッカーならではでしょう。軽快なロックンロールで始まりドラマティックにに展開する7分を超える9曲目は、このアルバムの集大成的な作品です。ハード・ロックでもない、プログレッシヴでもない独特の世界が広がっています。 「黒魔術」「暗黒世界」とはいっても暗さや重たさがあまり感じられないのはロックンロール的な要素が強いのとポップ的なメロディのためではないでしょうか。ゲイリー・セイン、リー・カースレイクを加えた最強メンバーによるファンタスティックな世界を楽しんでください。 |