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ROCK STANDARD  038 BAD COMPANY
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
BAD COMPANY(1974)


  1. CAN'T GET ENOUGH
  2. ROCK STEADY
  3. READY FOR LOVE
  4. DON'T LET ME DOWN
  5. BAD COMPANY
  6. THE WAY I CHOOSE
  7. MOVIN' ON
  8. SEAGULL
PRODUCE : CACTUS
  • MICK RALPHS : GUITAR, KEYBOARDS③
  • PAUL RODGERS : VOCALS, GUITAR①, PIANO④⑤
  • BOZ BURRELL : BASS
  • SIMON KIRKE : DRUMS
MEL COLLINS : SAXOPHONES
レッド・ツェッペリンが設立したスワン・ソングからの第一弾。スーパー・グループ、バッド・カンパニーの衝撃のデビュー作です。と同時に、不滅の名盤です。

ディープ・パープル入りが噂されていたポール・ロジャースがフリーのアメリカ公演で意気投合したモット・ザ・フープルのミック・ラルフスを誘って結成したバンドです。当時、ミック・ラルフスは、モット・ザ・フープル内でイアン・ハンターに音楽的な主導権を握られかけていた時期だったのです。もともとR&Rをベースにした曲を書いていたこともあって、イアン・ハンターの目指す大仰な?ロックには反対だったんでしょう。どうだと言わんばかりにモット時代の「レディ・フォ・ラヴ」を再演していますし、「キャント・ゲット・イナフ」では、同じアルバムに収録されていた曲のリフを使って名曲に変えました( Weekly Pick Up 037参照)。他のメンバーは、ドラムにフリー時代からの仲間サイモン・カーク、ベースはジャズから音楽人生が始まったキング・クリムゾン出身のボズ・バレルというスーパーなメンバー。

フリーからの流れを意識してしまうので、ブルース・ロックのジャンルに入れてはいますが、ミック・ラルフスとポール・コゾフの違いからかフリー時代ほどブルース色は濃くなくシンプルでストレートなハード・ロックという感じです。ポール・ロジャースの声も明るく伸びやかな感じなので、余計そういう感じが強く出ています。どこがどう凄いということもなく演奏される曲ばかりなのですが、ちょっとした演出が小粋で曲の構成もすばらしいんです。シンプルなんだけど間延びしない、ストレートなんだけど味わい深い作品ばかりです。全曲シングル・カットされてもおかしくないほどの名曲ばかりです。

不滅の名盤は、名曲ばかりのアルバムの中でも最高の存在感を示す①から始まります。明快なギター・リフと明解なメロディ、ブルース・ロックの発展型としてのブリティッシュ・ハード・ロックここにあり、という感じです。2曲目は、ルーズな感じの曲ですが、印象的なギター・リフに加えてボズのベースのかっこよさにも注目の一曲です。もちろん、ポールの歌もルーズな中に力強さがあって最高です。モット時代にミックが書いた曲の再演である3曲目は、オリジナルにはなかったピアノの導入で叙情的でドラマティックに展開しています。4曲目は、ポール・ロジャースとミック・ラルフスの共作によるスローなロッカ・バラード。メル・コリンズのサックスがアクセントになっています。

自分たちの名前をタイトルにした5曲目は、哀愁感たっぷりに始まって重厚なハード・ロックに展開される一度で二度おいしい作品です。ポール・ロジャースの歌唱力を再認識させられるとともに、めずらしく長めのギターソロも聴けます。6曲目は、美しいスロー・ナンバー、サックスとの相性も抜群の心に染み渡るやさしい曲です。7曲目は、アップ・テンポのR&R。ミック・ラルフスのギターは、こういう曲でこそ威力を発揮します。重厚さを抑えながら快活に走り回るリフがなんともいえません。8曲目は、叙情的なナンバーでアコースティック・ギターをバックに歌うエコーの効いたポールの歌声に何ともいえない浮遊感がある作品です。アルバムの最後としては力強さに欠けるような気もしますが、十分な余韻を残すという意味では最高の曲です。また、最初から聴こうかな・・・・・・。そんな気になります。

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