WEEKLY PICKUP  071 EAGLES
WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています
ONE OF THESE NIGHTS (1975)


  1. ONE OF THESE NIGHTS
  2. TOO MANY HANNDS
  3. HOLLYWOOD WALTZ
  4. JOURNEY OF THE SORCERER
  5. LYIN' EYES
  6. TAKE IT TO THE LIMIT
  7. VISIONS
  8. AFTER THE THRILL IS GONE
  9. I WISH YOU PEACE
  • DON FELDER : VOCALS, GUITAR, SLIDE GUITAR, ORGAN
  • GRENN FREY : VOCALS, GUITAR, KEYBOARDS, HARMONIUM
  • BERNIE LEADON : VOCALS, GUITAR, BANJO, MANDOLIN, STEEL GUITAR, PEDAL STEEL
  • DON HENLEY : VOCALS, DRUMS, PERCUSSION, TABLAS
  • RANDY MEISNER : VOCALS, BASS GUITAR, GUITAR
  • DAVID BROMBERG : FIDDLES��
  • ALBHY GALUTEN : SYNTHESIZER��
  • JIM ED NORMAN : PIANO�キ�, ORCHESTRATIONS
PRODUCER
THE EAGLES, BILL SZYMCZYK
 天邪鬼かもしれませんが、私にとってのイーグルスのベストアルバムは、イーグルスに初の全米ナンバーワンというタイトルをもたらしたこの作品なのです。あらゆるロックの雑誌や解説書で歴史的名盤でありイーグルスの最高作と紹介される『ホテル・カリフォルニア』ではないのです。正直なところ19世紀のアウトローたちを主題にしたカントリー・ロックによるコンセプト作品で彼らの2作目『ならず者』も捨てがたいのですが、ロックという観点からすれば進化形のイーグルスを堪能できるこの作品が上と思わざるを得ません。

 前作の途中からグリン・ジョンズに代わってプロデューサーになったビル・シムジクと同じく途中からグループに参加したギタリストのドン・フェルダーが、グループの目指すロック路線にぴったりとマッチし非常に質の高い作品を作り上げました。私のようなバーニー・リードンのファンである人間にとっては彼の活躍の場が減ったことに一抹の寂しさを感じてしまいますが、ロックはプログレッシヴでなくてはならないという妙な自論により愚痴をこぼすのはやめておきましょう。

 さて、作品は「ホテル・カリフォルニア」に勝るとも劣らない歴史的な名曲で幕を開けます。ジャケットそのままの呪術的なベースで始まるこの曲は、「ホテル・カリフォルニア」同様にドン・ヘンリーのヴォーカルがまさにピッタンコで魅力的です。これまでのイーグルスの特徴でもある爽やかなコーラスにドン・フェルダーのリード・ギター、小気味の良いギターのカッティング、ファンキーなベースなどなどイーグルスの魅力をふんだんに盛り込んだ作品です。もちろんアルバム同様シングルとして全米ナンバー・ワンに輝いています。2曲目は、同じくシングル・カットされた曲で全米4位を獲得したミステリアスでスリリングな展開の作品です。ドン・フェルダーとグレン・フライのツイン・リードも楽しめます。3曲目は、初期のイーグルスを継承する爽やかなコーラスが印象的な作品です。なんといっても、バーニー・リードンのスティール・ギターとマンドリンを聴くと安心します。4曲目は、フィドルのデイヴィッド・ブロムバーグが加わったイーグルスとしては異色ともいえるインスト作品です。ストリングスを導入しマンドリンを中心にドラマティックに展開される作品は、カントリー・プログレとでもいったところでしょうか。

 5曲目からがアナログではB面になります。美しいメロディとコーラス、そしてカリフォルニア独特の乾いた感じが爽やかな気分にしてくれる作品です。ロック色は強くなく従来のイーグルスという感じですが、全米2位を獲得しただけではなくグラミー賞までもらってしまい全米を代表するグループとして世界に名を売った曲でもあります。6曲目は、大胆にストリングスを導入しスローなテンポで展開していく美しい作品です。カントリー・テイストたっぷりの曲ですが、どこか垢抜けして都会的な感じのする作品です。その後、この作品はライヴでも定番になりイーグルスのイメージとして重要な作品になりました。7曲目は、歯切れの良いロック色豊かな気持ちの良い作品です。前作から強まったロック志向が見事に反映されたノリの良さが売り物ですが、それはドン・フェルダーの小気味の良いギターに負うところが大きいと思います。8曲目は、カントリー色の強い美しいバラードです。リード・ヴォーカルをグレン・フライとドン・ヘンリーが二人でとっており対比が楽しい作品でもあります。最後は、バーニー・リードンのヴォーカルとギターが楽しめるメロウな癒し系の作品です。どちらかというとフォーク系の感じがしますのでイーグルスの中では�い紡海い動杰Ш遒噺討鵑任睥匹い�もしれません。

 この作品を最後にバーニー・リードンが脱退してしまいます。L.A.のウエスト・コースト・サウンドの発展とともにいくつものバンドに在籍し好演奏を聴かせてくれたウエスト・コースト・サウンドには欠かせない存在だっただけに残念でなりません。その分、高校時代からの知り合いだったドン・フェルダーにがんばってもらいましょう。

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