WEEKLY PICKUP 061 SPIDERS FROM MARS
WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています
SPIDERS FROM MARS (1976)


POCE-1010

  1. RED EYES
  2. SHINE A LIGHT
  3. WHITE MAN BLACK MAN
  4. FALLEN STAR
  5. PRISONER
  6. (I DON'T WANNA DO) LIMBO
  7. STRANGER TO MY DOOR
  8. GOOD DAY AMERICA
  9. RAINBOW
  10. CAN'T IT BE FAR
  11. ROLLER(CD BONUS TRACK)
  • PETE McDONALD : vocals
  • WOODY WOODMANSEY : drums
  • DAVE BLACK : guitar
  • TREVOR BOLDER : bass

  • GUEST
  • MIKE GARSON : KEYBOARDS
真っ赤なジャケットにエンボス加工された蜘蛛、思わずジャケ買いを決めた一枚です。バンド名はデヴィッド・ボウイのバックを務めていた時代のもので、デヴィッド・ボウイがジギーから人間になったときにバンドは独立(仲違いだったとも)します。ギターにはミック・ロンソンもいましたが、レコード会社はソロでの売り出しを決定しバンドを脱退、その後、他のメンバーが中心になって再結成されたバンドです。発表した作品は唯一この作品のみですが、センス溢れる楽曲が満載です。

各メンバーの演奏技術は、デヴィッド・ボウイの『ジギースターダスト』などですでに証明済みですが、新しく加わったギタリストのデイヴ・ブラックもかなりの腕前です。ブラックはケストレル(チョウゲンボウ:鷹の一種)というバンドの出身で、センスの良いハード・ポップを得意とするコンポーザー兼ギタリストでもあります。この作品でも4曲を提供しており、ギタリストとしてもその才能を遺憾なく発揮しています。そしてもう一人、ゲストとしてではありますがキーボードで参加しているマイク・ガーソン。とくにピアノでのさりげないバックアップによる味付けは印象に残ります。

爽快なR&Rでアルバムは始まります。先に述べたマイク・ガーソンがピアノで好サポート、デイヴ・ブラックも全開です。ブラック・テイスト溢れる�△蓮▲�ャッチーなナンバーでAOR的な要素もあり、この時代ならではのロックに仕上がっています。ポップ・ナンバーの��はブラックとマクドナルドの共作ですが、ケストレル出身のブラックの色が濃く出た作品でポール・マッカートニー的な曲作りが素敵です。4曲目は雰囲気が変わりスペイシーな味付けがなされたハードなナンバーです。タイトなリズム・セクションに多彩なギターの音色がたまりません。ポール・ロジャース似のマクドナルドのヴォーカルが妙にマッチしています。またまた雰囲気が変わりプログレ風の5曲目です。アコギとヴォーカルに被さる叙情的なキーボード群はジェネシスなどを連想させます。物悲しくも美しい作品です。

アナログではB面最初の曲である�Δ蓮▲丱奪鼻Ε�ンパニー風の始まりで徐々に明るく展開していきます。多彩なブラックのギターが堪能できる作品でもあります。マイク・ガーソンのピアノが印象的な7曲目は、やさしく美しい作品。アップ・テンポの8曲目は、ハードでタイトなブギー・ロック・スタイルの作品。曲名通りアメリカ的なコーラスが取り入れられたりして素晴らしいアレンジが光っています。ジャズ・フュージョン系の9曲目は、都会的なサンタナ風ラテン・ナンバー。ここまでくると、各メンバーの高度な演奏技術に脱帽です。アナログでは最後になる��は、途中でボサノバ的な展開を挟んだモダン・ハード・ポップ作品です。しかも、プログレ的なアプローチも加わった彼らならではのごった煮全開の欲張りなナンバーです。CDでのボーナス・トラック��もファンク、ブルースなどが混在する楽しいナンバーです。

AMAZONでも購入できますが、発売元の『 STRANGE DAYS 』の公式サイトへ訪問してみてはいかがでしょう。魅力ある紙ジャケ作品がたくさんあります。かなりマニアックですが(^^;)

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