| WEEKLY PICKUP 049 PAUL RODGERS |
| WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています |
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クィーンとの来日記念ということで、70年代前後ではありませんが緊急企画です。1949年12月生まれなので今年56歳、なんともパワフル。その彼が1997年に発表した名盤です。 ブライアン・メイが、ブリティッシュ・ロック最高のヴォーカリストの一人であるポール・ロジャースを何故?ツアー・パートナーに選んだのかという答えが、このアルバムにあるのです。フリー、バッド・カンパニーでの活動の後、ジミー・ペイジとのTHE FIRMをはじめTHE LAWなどではポール・ロジャースとしての存在感はあるものの、バンドの一員としてはしっくりこない感じが否めない気がしていました。その後、バディ・ガイをはじめとしてジェフ・ベック、ブライアン・メイ、デヴィッド・ギルモア、ニール・ショーンなど11人のギタリストを集めに集めたアルバム『MUDDY WATER BLUES』を93年に発表し話題に?なりました。 そして、ジミ・ヘンドリクスの名曲のミニ・カヴァー・アルバム、ライヴ作品を経て本作品に至るのです。この作品の売りは、なんといってもアナログ24トラックによるスタジオ・ライヴ録音です。デジタル録音が当然の時代にあえてアナログ録音をしたところにハード・ロック・ヴォーカリストとしての意地が感じられます。アナログであるが故の音の不鮮明さを温かみに変える見事な演奏なのです。デジタル録音では、音がはっきりしすぎて淡々とした感じになったのではないでしょうか。ライヴ録音であるということはノリも大事になってくるわけですが、解説書にある楽しそうな4人の写真が十分にノリの良さを物語っています。 この作品のメンバーは、アルバム発表の前年の96年に来日しています。ギターのジェフ・ホワイトホーンはIF(ジャズ・ロック)からBACK STREET CRAWLER〜CRAWLER、に在籍していた人ですが、出身のせいかブルージーな感じはしませんしシャープなギター(テレキャスターかな?)を弾く人です。この作品でもハード・ロックの定番である多彩なギター・リフ(これがかっこいいんです)にフレーズを聴かせてくれます。それに加えて、メロディアスなベース・ラインにタイトなドラミングのリズム隊がしっかりバック・アップしていますので、聴いていて安定感があるんです。 全部の曲をポール・ロジャースが作曲(�き┃�は共作)していますので全体の印象としてはBAD COMPANYをソリッドにしたような印象です。使用楽器の違いだとは思いますがバドカンのギタリスト:ミック・ラルフスよりもジェフのほうが伸びのあるスマートなリードギターを弾くように思います。そのせいでハードなのですが、耳に馴染みやすくなっていますし、ジャズ・ロック出身なのに素晴らしいリフ・メーカーであることには感嘆します。ドラムもバドカンのサイモン・カークのどっすんどっすんタイプとは正反対の中音域から高音域主体のドラミングなのでリズムがはっきり聴き取れます。アナログ録音には適しているかなと思います。ベースは、メロディアスで流れるように全体をサポートしています。シャープなギター・リフとリードが印象的な� ▲侫.鵐�ーでソウルフルな�△任魯�ターとともにベースにも注目です。ポールお得意のパワフルなバラードの��など、最初から引き込まれてします。歌唱力、演奏力、アンサンブルと素晴らしい楽曲はベテランの面目躍如といったところでしょうか。随所に聴き所があって飽きない作品です。 ブルース、R&Bをベースにした最先端?のハード・ロックここにありです。アナログ録音による音圧を楽しんでください。 |