WEEKLY PICKUP  024 TEMPEST
WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています
TEMPEST(1973)


01 GORGON
02 FOYERS OF FUN
03 DARK HOUSE
04 BROTHERS
05 UP AND ON
06 GREY AND BLACK
07 STRANGEHER
08 UPON TOMORROW


PAUL WILLIAMS : A.Guitar, Keyboards
ALLAN HOLDSWORTH : Guitar, Violin, Vo.
MARK CLARKE : Bass, Keyboards, Vo.
JON HISEMAN : Drums, Percussion
ジョン・ハイズマンによる超絶技巧派集団であったコラシアムの発展型であるテンペストのファースト・アルバムです。よくジャズ・ロックのジャンルに入れられがちなのですが、肩が凝るようなものではなく、かなりハードでブルージーなアルバムで、ハード・ロック・ファンにも是非聴いてもらいたい一枚です。かなり鋭角的ですが、ハイズマンのドラム・テクニックとアラン・ホールズワースのギター・テクニックの高さががメロディアスにしてくれています。それに加えて、ともすればテクニックに走り力強さが感じられない部分を補っているのがポール・ウィリアムスのパワフルなヴォーカルでもあります。

何と言っても、アラン・ホールズワースのギター・テクニックには感嘆の一言です。この後、有名なドラマーとのコラボレーションが多いのは、これが発端になっているんでしょう。自分も超絶なので対等に渡り合えるドラマーじゃないと納得がいかないんでしょうね。

このグループのシンボルでもあるゴーゴンの暗黒の世界へ誘うような声からアルバムはスタートします。アコースティック・ギターとエフェクト処理された声によるジャジーな感じが何ともいえない世界を予見させますが、曲は一転しハードに展開していきます。2曲目は、ブルース・ロック的アプローチが、クリームやジミヘンを思わせる緊張感漂う曲。アランの速弾きなのに一つ一つの音を大切にしている腕の確かさがわかる曲でもあります。3曲目は、メロウな曲で、アランの卓越したギターワークが楽しめる曲です。4曲目は、このグループの真骨頂であるジャジーな部分が強く出た曲です。リズムの変化やヴォーカル、コーラスそしてインプロヴィゼーションによる展開など聴き所満載です。独特のリフが印象に残るハード・ロック的アプローチの5曲目。6曲目は、ほっとするような美しい牧歌的な曲です。7曲目は、ハードでブルージーなテンペスト流ロックンロールです。この人たちホントに器用です。8曲目は、このアルバムのメインでもあります。印象的なアランのヴァイオリンとジョンのドラムを中心にしたインプロヴィゼーションで始まるドラマティックなハード・ロックです。

ジャズ、ブルースのバンドを経てコラシアムを結成したジョン・ハイズマンは、テンペスト名義でもう一枚アルバムを発表した後、ゲイリー・ムーア、ドン・エイリーなどを誘ってコラシアム�兇魴訐�し、よりハードな作品を発表します。アラン・ホールズワースは、このアルバムでグループを去り、さまざまな活動の後ビル・ブラッフォードなどとUKを結成、ジャズ色を強めていきます。

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