| ROCK STANDARD 064 ELTON JOHN |
| ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています |
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SIDE 2 SIDE 3 SIDE 4
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シニカルで風変わりなシンガー・ソングライターというのが私の最初のエルトン・ジョンと作詞担当のバーニー・トーピンのコンビに対する印象でした。シンガー・ソングライター・ブームが広がりをみせていた1970年に発売されたアメリカでのデビュー作『エルトン・ジョン』は、イギリス人でありながら妙にアメリカ的な部分(アメリカへの憧れかも)が見え隠れするコンビなんだなぁ、と思ったものでした。 その二人が大成功の道を歩むきっかけになったのが『エルトン・ジョン』からタッグを組むことになったプロデューサーのガス・ダッジョンです。このアルバムに収録され英と米国での初のトップテン入りを果した『僕の歌は君の歌(Your Song)』によりロマンチックでセンシティヴなシンガー・ソングライターという印象が大きくなりました。これ自体は、ガスの目指したイメージということになるのでしょうが、エルトン・ジョンはそれに甘んじることなく才能を開花させていき、単なるシンガー・ソングライターで終わることなく今もなお大きな人気を誇っています。 この『黄昏のレンガ道』は、エルトン・ジョンがシンガー・ソングライターとして絶頂期を迎えていた時期(1972年の『ホンキー・シャトー』から75年の『ロック・オブ・ザ・ウェスティーズ』までグレイテスト・ヒットを含め7作すべてが全米ナンバー・ワンに輝く)に発表された作品で、当時はアナログ2枚組として発売されました。溢れ出るアイデアを抑えることができなかったという逸話は今も有名です。当初のカリブでの録音こそ設備や治安などの問題で実現できなかったものの、そこで得た貴重な経験は次作の『カリブ』で具体的なものになりました。 紹介は、当時の感動を再確認する意味もあってアナログのSIDE1、2、3、4という順で進めたいと思います。まずは、最も評価の高いSIDE1(� 銑�)から。 単なるシンガー・ソングライターではなくエルトン・ジョン・バンドとしての実力を遺憾なく発揮したこのサイドは、プログレッシヴなインスト作品から始まります。前半のインスト部は、デヴィッド・ヘンシェルのARPシンセサイザーとD.ジョンストンのギターが絡み合いドラマティックに展開し後半のR&Rへと繋がります。ここでは、曲自体も素晴らしいのですが、弾けるようなD.マーレイのベースが楽しさを盛り上げてくれています。2曲目は、マリリン・モンロー(本名:ノーマ・ジーン・モーテンセン)への追悼歌ですが、故ダイアナ皇太子妃の追悼歌としてのほうが今の人には有名でしょうね。しっとりとした次にはライヴ仕立てになったR&Rの3曲目、ここでは小さいときから神童と呼ばれ11歳で王立音楽院に合格したピアノの実力を堪能してください。「クロコダイル・ロック」に続く2曲目の全米一位の作品でロックンローラーとしての地位を確立した曲でもあります。 サイド2は、名曲�い�ら始まります。『オズの魔法使い』にでてくるエメラルドの都に続くイエロー・ブリック・ロードにインスパイアされているのは確かですが、夢を諦めて田舎に帰る若者がイエロー・ブリック・ロードにさよならを言うという詩的な表現には脱帽です。また、この作品からポール・バックマスターに代わってオーケストラ・アレンジを担当したデル・ニューマンのアレンジにも注目です。5曲目は、エルトンのピアノ、メロトロンなどの多重録音による作品です。流れるような美しいメロディとピアノにメロトロンのフルートなどブリティッシュ色豊かな作品。7曲目は、出だしのメロディがどことなくサイモン&ガーファンクルに似た感じのする作品だなあ、と思ったら唯一69年の作品でした。もちろんアレンジなどは作曲当時とはかなり違っているんでしょう。バンドのアンサンブルにも力強さのある仕上がりになっている曲です。7曲目は、当初の録音予定地だったジャマイカを題材にした曲でレゲエのリズムを取り入れて明るくからりとしたスカ風の作品です。8曲目は、『風と共にに去りぬ』をモチーフとしたセンシティヴなジャジーな作品です。 サイド3の最初はポップス色豊かなやさしく美しい作品で癒し系の曲です。続く10曲目は、若死にしたギャング(実在かどうかは?)を歌った力強くキレのある作品。ローリング・ストーンズが歌ってもおかしくないような11曲目は、ルーズなロック色豊かな作品です。エルトンが後押ししていたキキ・ディーがバッキング・ヴォーカルに加わった12曲目は、A.R.P.シンセサイザーとギターの絡みが抜群でメリハリの利いたキレのある作品。 サイド4は、スピーディーでタイトなオールド・スタイルのR&Rではじまります。続く��は大ヒットしたR&Rですが、ノリのよいベースにドラムスにギター・リフ、それに絡むピアノなど演奏面にも注目してほしい曲です。1930年代から50年代にかけてアイドル的存在だった西部劇映画俳優のロイ・ロジャースを歌った15曲目は、ほっとするエルトン得意のバラードですが、スティール・ギターやオーケストラ・アレンジを取り入れたカントリー風の仕上がりになっています。つづく16曲目もカントリー・ロック。��でスチール・ギターを弾いたD.ジョンストンは、この作品バンジョーを弾いてます。でも、エルトンの裏声はカントリーにピッタリです。最後の曲は、デル・ニューマンのオーケストラ・アレンジがドラマティックに最後を彩る美しい作品です。 |