| ROCK STANDARD 055 MOUNTAIN |
| ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています |
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若い方がこのサイトを見てくれているかどうかは別として、ぜひとも若い方に聴いていただきたい作品です。たしかに、古さを感じないというわけではありませんが、ブルース・ロックがハード・ロックに発展していく過程が手に取るように(?)わかる作品です。それと、アメリカのバンドでありながらブリティッシュの匂いがプンプンのバンドでもあるのです。 ヴェイグランツ(VAGRANT)のギタリストだったレズリー・ウエストの才能に惚れこんだフェリックス・パパラルディが計画したソロ・アルバムの名前が『マウンテン』、その作品が発展して結成されたのがマウンテンなのです。ブルース・ロック・バンドのクリームのプロデューサーとして有名だったフェリックスがクリームを発展させたバンドを目指したのは言うまでもありません。そのため、最小構成であったクリームと同じではなくキーボーディストを加入させています。その効果は絶大で、作品の幅を広げているばかりではなくドラマティックな構成にも一役かっています。 アルバムは、そのキーボードが効果的に使われた作品から始まります。クリーム的な怒涛のハード・チューンですが、レズリーの素晴らしいギターとシンフォニックなキーボードが織り成す世界は、その後のハード・ロックに大きな影響を与えたといえるのです。続く2曲目は、クラシック出身のフェリックスの手になる小品。まるで歴史的な名曲である3曲目のインパクトを強めるかのようなやさしいクラシックです。その名曲である3曲目の美しいメロディは、かのウィッシュボーン・アッシュも真っ青のブリティッシュ・テイストがいっぱいです。ただ、プログレッシヴ・ロックといっても過言ではないこの作品は、5分50秒という時間では主題の一つ一つを十分に表現するのは無理があったようです。その主題が完全に表現されるのは、翌年に発表された『LIVE : The Road Goes Ever On』まで待たなくてはなりませんでした。4曲目は、キャッチーなギター・リフが印象的なハードなブルース・ロック。5曲目も美しいメロディが印象的な作品でバンドとしての演奏力の高さに脱帽です。 6曲目からがアナログではB面になります。アルバムのリリース前にシングルとして発表された�Δ蓮▲▲瓮螢�市場を意識したともいえる作品です。アルバムの作品の中では一番アメリカの臭いがプンプンなのです。R&Bをベースに展開されるハードで泥臭い作品で、レズリーのスライド・ギターが聴けるのも楽しみの一つです。7曲目は、ミディアム・テンポのブルース・ロックです。アレンジも凝っていて、ハーモニカの使用によりフォーク色を出したり、中間部にさりげなくカントリーを導入したりと渋さが光る作品です。8曲目は、レズリーがマイケル・シェンカーやエディ・ヴァン・ヘイレンにリスペクトされている事実が十二分に理解できる作品です。120キロを超える巨漢でありながら素晴らしい指捌きを見せてくれるレズリーを楽しんでください。最後の曲は、アメリカのバンドらしく(?)R&B的なヴォーカルに悩ましいスライド・ギターの作品で幕を閉じます。 |