| ROCK STANDARD 052 STEVIE WONDER |
| ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています |
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それまでどちらかというとヴォーカル中心であったモータウン・サウンドにトータル性を持った音楽という新たな概念を打ち立てた歴史的作品です。すでにモータウンでの活動暦も10年、自分の意思が反映される自作のプロデュース権を獲得してからは4作目にあたります。 最近も娘さんとのデュエットなど活発に活動をしているS.ワンダーですが、歌のうまい弾き語りのおじさん的イメージが強くなってしまったのは残念です。この作品では、当時開発されたばかりであったアープやムーグ(モーグ)・シンセサイザーを積極的に導入し多重録音することで厚みのあるサウンドや新しいリズムを実現しています。 さて、今回のアルバムはS.ワンダーの長い音楽活動の中でも最も重要な時期の幕開けと成った作品です。本作『トーキング・ブック』に続く『インナーヴィジョンズ』と『ファースト・フィナーレ』の三部作、その集大成ともいえる『キー・オブ・ライフ』の4作品は、彼がシンガーからシンガー・ソング・ライター、マルチ・プレイヤー、総合プロデューサーと進化する過程が手に取るようにわかるものです。と同時に、彼の持つプログレッシヴともいえるクロスオーバー感覚が十二分に表現され完成されていく過程でもあるのです。 堅苦しいスティーヴィー讃歌を書きましたが、73年度のグラミー賞5部門を受賞したこのアルバムは、リラックスしたボサノバ調ともいえる全米ナンバー1・ソング「サンシャイン」で始まります。最優秀ポップ男性歌手賞も受賞したこの作品は、当時のソウル・ミュージックを大きく方向転換させる役割も果したのではないでしょうか。流れるようなソフト・タッチのエレクトリック・ピアノが新鮮でしたし、印象に残ります。2曲目は、レイ・パーカー・ジュニアのギターを効果的に使ったトータル・ブラック・ミュージックとも言える作品です。「06 SUPERSTITION(迷信)」とともに大好きな作品です。発展途上のアープとムーグを効果的に使った叙情的なメロディの3曲目は、彼の素晴らしいセンスを証明している作品です。キャッチーなメロディの4曲目は、多少アップテンポでのりの良い作品。5曲目は、エレクトリック・ピアノとホーン・セクション、ジャジーな雰囲気に軽めのヴォーカル、浮遊感のあるクールな作品です。 6曲目は、ジェフ・ベックがBB&A時代にカヴァーした名曲。これを聴いて身体の動かない人はいないだろうというビートの効いたキーボード、キレの良いホーン・セクション、力強い作品です。この作品も「サンシャイン」同様に全米1位を獲得していますが、まったくタイプの異なる作品です。ブルース・ハープをフィーチャーしたブルース色の濃い�Г紡海い討蓮▲泪ぅ福爾糧�しいメロディが印象に残る�┐魯轡鵐擦盡�果的に使われています。ジェフ・ベックが軽めのギターで参加している��は、不安定なメロディがスティーヴィーらしい癒し系作品です。最後の��は、黒さを抑えたポップス系の作品。この時代のスティーヴィーには珍しいかも。 |