ROCK STANDARD  049 CHICAGO
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
CHICAGO ��(1972)


  1. A HIT BY VARESE
  2. ALL IS WELL
  3. NOW THAT YOU'VE GONE
  4. DIALOGUE(PART 1)
  5. DIALOGUE(PART 2)
  6. WHILE THE CITY SLEEPS
  7. SATURDAY IN THE PARK
  8. STATE OF THE UNION
  9. GOODBYE
  10. ALMA MATER
  • TERRY KATH : GUITAR, VOCALS
  • PETER CETERA : BASS, VOCALS
  • ROBERT LAMM : KEYBOARDS, VOCALS
  • LEE LOUGHNANE : TRUMPET, PERCUSSION
  • WALTER PARAZAIDER : WOODWINDS, PERCUSSION
  • JAMES PANKOW : TROMBONE, PERCUSSION
  • DANIEL SERAPHINE : DRUMS, CONGAS, ANTIQUE BELLS
『題名のない音楽会』に出演していた世界的指揮者の佐渡 裕さんの話の中で「日本は世界で一番の吹奏楽大国です。若い日本人の20人(?:正しい数字は忘れました)に一人は吹奏楽の経験者です。」という話があって、「そんなことはないだろう」と思ったことがあります。私の二人の娘も小学校時代に吹奏楽部に入ってはいましたが、にわかには信じられず児童の数と部員の数を数えてみると全校生700名に対し部員が30から40名。「あら、本当だ。」確かに佐渡さんのおっしゃるとおり。

余談はそれくらいにして、今回はブラス・ロックの大スター:シカゴのご紹介です。80年代の彼らは「鉄壁のAORバンド」などとライナーにも書かれてしまうほど軟弱になってしまったのですが、70年代初頭にはメッセージ性の強いソリッドでソウルフルなジャズ・ロックを奏でていたのです。バンドの主導権をだれが握っていたかや時代の流れなどによって器用にそのスタイルを変化させていった彼らの第一期変換期に当たる名盤が、この『�后戮覆里任后�この作品では全作品中7曲がキーボードのロバート・ラムの作品になっており、彼が一番脂がのっていた時代でもあります。初期のソリッドなロックとややポップになった楽曲とが巧みに絡み合い捨て曲なしの名盤となったのです。また、これからシカゴを聴かれる方にも入門盤として『�此戮箸箸發忘播�の一枚です。

アルバムは、初期のスタイルを踏襲しホーン・セクションが大活躍する緊張感が心地よいジャズ・ロックの名曲で始まります。現代音楽の巨匠エドガー・ヴァレーズに捧げたこの作品は、彼らの卓越した演奏力やアレンジ力を十分に楽しむことができます。妻との別れを歌ったロバート・ラムの�△蓮▲瓮蹈妊�アスな作品。同じく別れた恋人との日々を歌ったジェームス・パンコウ作の��。シカゴの作品に個人的な出来事を題材にした曲が入るとは驚きでもありました。特にパンコウの作品は、詩の内容とは裏腹に力強いバック人の演奏が素晴らしいのです。二人の大学生の会話で時代の象徴を表現する方法が素晴らしい�い蓮▲謄蝓次Ε�スのギターを中心にハードな演奏が特徴です。続いて演奏される�イ悗肇疋薀泪謄�ックに繋がります。

ハードではありますが、素晴らしいコーラス・ワークが楽しめる�Α�ソウルフルな極上ポップチューンの�Г蓮�日本でも大ヒットしました。独立記念日の土曜日の公園の安穏な様子を描いた作品ですが、社会性の強いロバート・ラムらしくベトナム戦争などの影響による社会の憂鬱を批判している作品でもあります。全作品の中で最もロックテイスト溢れる�┐蓮△Δ佑襪茲Δ淵蹈弌璽函Ε薀爐離�ーボードに絡むセンス溢れるホーン・セクションなど聴き所の多い作品です。切れの良い力強さが主に目立つホーン・セクションですが、この��では美しくやさしい響きを聴かせてくれます。コーラス・ワークも素敵ですよ。最後の曲は、テリーカスの作品。けだるい雰囲気やR&B,カントリーなどルーツ・ロック的な雰囲気を持つ味のある作品です。落ち着いてアルバムを聴き終えることができると同時に心地よい余韻が胸に残ります。

ホーン・セクションに比べるとあまり目立ちませんが、テリー・カスのギターとピーター・セテラのベースも適材適所に素晴らしい演奏をしてくれています。ぜひ、そこにも注目してください。

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