ROCK STANDARD  021 THE BAND
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
THE BAND(1969)


01 Across The Great Divide
02 Rag Mama Rag
03 The Night They Drove Old Dixie Down
04 When You Awake
05 Up On Cripple Creek OU
06 Whispering Pines
07 Jemima Surrender
08 Rockin' Chair
09 Look Out Cleveland
10 Jawbone
11 The Unfaithful Servant
12 King Harvest

ROBBIE ROBERTSON : Guitar
ROCK DANKO : Bass, Vo., Violin, Trombone
LEVON HELM : Drums, Vo>, Mandolin, Guitar
RICHARD MANUEL : Piano, Vo. Drums, Baritone Sax, Mouse Harp

JOHN SIMON : Tuba, E.Piano
1968年、エリック・クラプトンやジョージ・ハリソンなどのイギリスのミュージシャンに大きな影響を与えたザ・バンドのファースト・アルバム『MUSIC FROM BIG PINK』が発売されました。これにより、録音場所のウッドストックはアメリカ・ルーツ・ロックの聖地になり、さまざまなアーティストが住み着くようになります。その偉大な名盤に勝るとも劣らないアルバムが、このセカンド・アルバム『THE BAND』です。 ファーストに比べて占めつけられるような緊張感がやわらげられリラックス?したムードが感じられます。ファーストよりは、このセカンドが聴き易いし、タイトル通りザ・バンドとして自信に満ちた曲が並んでいます。

このアルバムで特筆すべき事があります。メンバーは器用な人が多く、さまざまな楽器をこなしますが、その抜けた穴を埋めているのが6番目のメンバーとも言えるジョン・サイモンです。CBSの制作担当だった時にウッドストックを訪れた彼は、そのままウッドストックに落ち着きプロデューサー、アーティストとして活躍しますが、彼への評価を決定的にしたのは前述の『MUSIC FROM BIG PINK』のプロデューサーとしての手腕でしょう。このアルバムでは、プロデューサーとしてだけでなく、サポート・メンバーとして随所で味のあるプレーを聴かせてくれています。

そのジョン・サイモンの好サポートが光る曲からアメリカの再発見への旅は始まります。西部へ旅立つ男の気持ちを歌った�,蓮▲螢船磧次Ε泪縫絅┘襪砲茲辰堂里錣譟△修譴鮓�果的に演出するジョン・サイモンのサックスとチューバが、なんとも意欲に満ちた旅立ちを表現しています。�△蓮▲螢凜�ン・ヘルムが歌とマンドリンを、リチャード・マヌエルがドラム、リック・ダンコがフィドル、ベース部はジョン・サイモンがチューバで担当するという変則的な形態で演奏されています。南部ベースのロック・ロールが心を躍らせてくれます。��は、バンドのメンバーの中で唯一のアメリカ人であり南部出身でもあるリヴォン・ヘルムが南部人の心を叙情豊かに歌う名曲です。リック・ダンコの歌うシンプルなカントリー・ナンバー�い紡海�、シングル・ヒットした�イ蓮▲螢凜�ン・ヘルムのリード・ヴォーカルにヨーデルなどを絡めた楽しいナンバー。�Δ蓮▲螢船磧璽鼻Ε泪縫絅┘襪�歌うメロウで心に染渡るような美しいナンバー。�Г蓮▲螢凜�ン・ヘルムが力強く歌う南部色の強いナンバー、ヘヴィーに迫ってます。年老いた船乗りの会話を歌にした�┐蓮�哀愁漂うリチャード・マニュエルの声が印象的です。��は、ルーツ・ミュージックを融合させたタイトなロックを聴かせてくれます。演奏力の高さと構成力がすばらしい。��は、覚え易いメロディーを力強いピアノをメインとしたバックがしっかり支えるソウルフルなナンバーです。��は、南部らしいというか、妻と召使との不倫を唄った歌。最後のマンドリンの響きが何とも言えません。本作のメインともいうべき��は、農夫の嘆きを唄ったファンキーな曲でロビー・ロバートソンのギタリストとしての力量が十二分に発揮されたナンバーです。

このアルバムに収められている曲のすべてにロビー・ロバートソンの名前がクレジットされており共作が4曲となっていますが、ロビー・ロバートソンのコンポーザーとしての力のみならず、6人による力の結集が生んだ名作です。