ROCK STANDARD  015 FREE
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
TONS OF SOBS(1969)


01 OVER THE GREEN HILLS(PART 1)
02 WORRY
03 WALK IN MY SHADOW
04 WILD INDIAN WOMAN
05 GOIN' DOWN SLOW
06 I'M A MOVER
07 THE HUNTER
O8 MOONSHINE
09 SWEET TOOTH
10 OVER THE GREEN HILLS(PART 2)

PAUL RODGERS : Vocals
PAUL KOSSOFF : Guitars
ANDY FRASER : Bass
SIMON KIRK : Drums
Produce by GUY STEVENS
フリーのアルバムの中で歴史的な名盤であれば『FIRE AND WATER』というのが常識でしょう。しかし、あえてこのアルバムを先に取り上げたいと思います。
R&B色の強いブラウン・シュガー出身のポール・ロジャース、R&Bバンドのブラック・キャット・ボーンズ出身ポール・コゾフとサイモン・カーク、ブルース・ブレーカーズに半年ほどいたアンディ・フレイザー、この四人によって結成されたフリーは、アンディの彼女の父でありブリティッシュ・ブルースの大物アレクシス・コーナーの推薦もあって69年にアルバム・デビューを果たします。十分な録音機材が無かったためか、音的には粗さが目立ちますが(リイシュウのCDでは、かなり良くなっています)、溢れんばかりの若さの勢いというものを十二分に感じさせてくれます。そうなのです、これが歴史的な一枚に推す要因でもあります。

デビューの年にやっと平均年齢が19になるというのに、元●●だとか、●●出身という経歴を持っていて、音のほうも年季の入ったR&Bやブルースを聴かせてくれる。若いのやら年なのやら年齢不詳。彼らのデビュー以来40年近い歳月が経とうというのに、こんなグループは皆無。 アルバムがヒットするには前述の歴史的アルバム『FIRE AND WATER』(1970)まで待たなければなりませんが、栄光の陰にブルース・ロックのハード路線への発展や転換が迫りつつあり・・・。しかし、フリーは最初からハードであり個性十分のバンドでした。

重たいアコギをバックに始まる、あのポール節が響く、それに被さるように�△�始まります。ヘヴィーなギターとベースに弾けるようなピアノ、ドスドスのサイモン・カークのドラム、ぶっ飛びの一曲です。曲の構成なんかぶっ飛んでしまって必要ない。��は、しっかりとしたリズム隊をバックに、コゾフのギターが泣きまくります。�い蓮▲曠鵐�ートンク調のピアノも加えたR&B.。�イ蓮▲�ールマン・ブラザースなどで有名なデルタ・ブルース色の強いR&Bです。コゾフの太い弦から弾き出される音が、よくマッチしています。この時コゾフは二十歳、う〜ん。この�イ鉢Г里潺�ヴァーです。�Δ蓮�各地を転々とし人生なんてゲームみたいなものと歌う名曲。ヘヴィーなリフが印象的です。この歳で悟ってしまったんでしょうか。�Г蓮▲▲襯弌璽函Ε�ングで有名な曲のカヴァーですが、完全にフリーの色になっていてハード・ロック色の濃い曲です。�┐蓮▲檗璽襪僚夙�番ともいえるスローなブルース・ナンバー。コゾフの弾くギターが月に向かって吠えるオオカミのような音に聴こえます。��は、演奏はハードですが歌詞はバラード。曲の構成などチョット面白い曲です。そして、�,梁海�の��で静かに、そして美しく幕は降ろされます。

同じ年に発売された名盤と聴き比べても差は無いはずなのに、なぜ人気が出なかったのか不思議です。ロックが大きく発展しようとしていた69年、その中で行き場が無かったのか、それとも黙殺されてしまったのか。あえて、名盤と、声を大にして言います。

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