ROCK STANDARD  012 T.REX
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
ELECTRIC WARRIOR(1971)


01 MAMBO SUN
02 COSMIC DANCER
03 JEEPSTER
04 MONOLITH
05 LEAN WOMAN BLUES
06 GET IT ON
07 PLANET QUEEN
08 GIRL
09 THE MOTIVATOR
10 LIFE'S A GAS
11 RIP OFF

MARC BOLAN : Vocals, Guitars
MICKY FINN : Percussion, Vocals

STEVE CURRIE : Bass Guitar
WILL LEGEND : Drums
IAN McDONALD : Saxophones
シンプルなブギ・ロック(ボラン・ブギーと称された)、さして演奏的に特徴があるわけでもなく単純なギターリフとヴォーカルの繰り返し。でも、名盤なんです。名盤特集の本には必ず載っているので認知度は高いですよね。シンプルがゆえに、いまだに新鮮さを保っているアルバムです。もちろん、グラム・ロックを世界中のロックファンに認知させたという点でも歴史的な1枚です。

シンプルなブギ・ロックにぶ厚いコーラスやストリングスの導入により重厚なサウンドへと変化させる構成力がすばらしいし、何と言ってもイアン・マクドナルドのサックスがすばらしいんです。そしてプロデュースは、トニー・ヴィスコンティ。ここまですれば名盤にならないはずがない。忘れてました、マーク・ボランのカッティング奏法には新しさを感じました。

このアルバムには、「JEEPSTER」、「GET IT ON」のヒット曲2曲が含まれていますが、後者は、アメリカ発売の際に名前を「BANG A GONG」と変更して発表されました。当時、アメリカではブラスロックバンドのCHASEがファースト・シングルとして同名異曲を発表済みだったためです。

T.REXお得意のルーズな�,�ら始まります。変な声?のコーラスに美しいストリングスのメロディーが絡み、空中を浮遊すかのような感じがたまりません。�△蓮⇔篭�いリズムと美しいストリングの組み合わせがおもしろい曲で、映画のようなドラマ性を感じます。クラッピングも入ったボラン・ブギの傑作の��は、説明の不要な名曲ですね。かってにボラン・バラードと呼ばせていただく�ぁ▲札奪轡腑麌�の始まり方をする�イ蓮▲凜�ブラートを効かせたボランの声が、セクシーさを感じさせます。こういう世界に嵌らなくて良かった。グラム・ロックの名曲�Δ任離ぅ▲鵝Ε泪�ドナルドのサックスとピアノ(誰が弾いているかわかりませんが)のさりげない効果は聴き逃せません。洒落ていると思いませんか?R&B的なコーラスとパーカッションが印象的な�А∨匆療�なアレンジがされたフォーキーでメロディアスな�─�後の名曲「CHILDREN OF THE REVOLUTION」的なボラン・ブギの��、やさしく歌い上げられるポップな感じの��、グランジを思わせるような始まり方をする��は、イアン・マクドナルドのサックスが入った途端に一大ロック巨編(短いですが)に変貌します。ジャジーな面とハードな面、メロディアスな面が渾然一体となった摩訶不思議な世界が堪能できます。

シンプルなブギ・ロックをここまで大仰に創り上げることの出来たのは後にも先にもマーク・ボランだけではないでしょうか。もちろん、朋友のデヴィッド・ボウイもこのアルバムに先立ってR&Rにさまざまな味付けをやっておりますが、シンプルさではこちらに軍配が上がるでしょう。

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