WEEKLY PICKUP 060 OHIO PLAYERS
WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています
FIRE(1974)


  1. Fire
  2. Together
  3. Runnin' From The Devil
  4. I Want To Be Free
  5. Smoke
  6. It's All Over
  7. What The Hell
  8. Together/Feelings
  • Leroy "Sugar" Bonner : guitar, lead vocals
  • Clarence "Satch" Satchell : sax, flute, vocals
  • Ralph "Pee Wee" Middlebrooks : sax, trumpets
  • Marshall "Rock" Jones : bass
  • Marvin "Merve" Pierce : trumpets
  • William "Billy" Beck : keyboards, vocals
  • James "Diamond" Williams : drums, vocals
70年代を代表するソウル・ファンク・バンドであるオハイオ・プレイヤーズの8枚目の作品です。次作の『HONEY』とともに大好きな作品です。もちろん官能的なジャケットがです(きっぱり)。アナログ盤は7枚所有していますがCDはこの作品だけなのです。その理由は、CDではジャケットが小さすぎて官能的な美しさが感じられないからなのです(またも、きっぱり)。

発売当時、私はまだ中学生。その買うのも恥ずかしい初心な心の持ち主だった中学生(もちろん小遣も足りなかった)の好奇心を十分に刺激してくれるオハイオ・プレイヤーズのアルバムは、いつかは部屋に飾ってみたいアイテムでした。しかし、高校三年の時に手に入れたのはよかったのですが、紫外線でジャケットが焼けてはいけないのでアナログ盤専用のダンボールにしまいっぱなしという状況、なんともせこい。

本能のままに書き込んでいると話が終わらないので、そろそろ本題へ。冒頭に70年代を代表するソウル・ファンク・バンドと書きましたが、それは一般的に認識されているということであって私的には70年代を代表するヴォーカル+インスツルメンタル・グループという認識です。もちろんソウル・グループですのでコーラスも抜群、シャウトからファルセットまで完璧です。

タイトルに忠実にサイレンで1曲目は始まります。かっこいいファンクナンバーでアメリカではソウル・チャートのみならずポップ・チャートでもトップになった作品です。あまり長くはありませんが、間奏のティンバレスとギターのバトルには圧倒されます。二曲目は、「ダバダー、ダバダー」のコーラスで始まるドゥワップ風の美しい作品。3曲目は、ヴォーカルの妙と楽器群の一体感が絶妙なファンキーな作品。タイトル作にも負けていません。4曲目は、タイトなドラム・ソロで始まるスロー・バラード。この一見アンバランスとも思える始まり方は、曲の途中でも数回ありますが、なかなか気に入っています。緊張感のある演奏と「I Want To Be Free」と繰り返されるコーラスが最高ですよ。

5曲目からがアナログではB面です。曲名からもわかるように1曲目の続編的な作品です。6曲目は、メロウなバラードで後味の良い美しい作品です。彼らが優れたインスツルメンタル・グループであることを証明する作品が、7曲目です。ブルージーでディストーションを効かせたヘヴィなギター、ジャジーなピアノ、タイトなドラム、キレのあるホーン・セクション、それらが一体になって素晴らしい作品になっています。このアルバムにおける一押し作品です。8曲目は、語り調のヴォーカルがメインの静かな小品。まるで音楽番組のエンディングのようです。

今回はどうしてもということで(?)ジャケットをサービス!見開きのジャケットを開きたくなるはずです。

『HONEY (1975)』


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