WEEKLY PICKUP 004 MONTROSE
WEEKLY PICKUPは、70年代を中心にしたロックの埋もれそうな名盤・迷盤を紹介しています
MONTROSE(1973)

01 ROCK THE NATION
02 BAD MOTOR SCOOTER
03 SPACE STATION#5
04 I DON'T WANT IT
05 GOOD ROCKIN' TONIGHT
06 ROCK CANDY
07 ONE THING ON MY MIND
08 MAKE IT LAST

RONNIE MONNTROSE : Guitar
SAM HAHAR : Vocals
DENNY CARMASSI : Drums
BILL CHURCH : Bass
このグループが紹介されるときは、必ずと言ってよいほど『ヴァン・ヘイレンのヴォーカリスト・サミー・ヘイガーが在籍していたバンドです』と紹介されます。リーダーでありギタリストのロニー・モントローズ好きの私にとっては非常に悔しくてたまりません。
エドガー・ウィンター・バンドで名声を得たモントローズは、自分のロックを追及すべく優秀な3人のメンバーを集めグループを結成します。そのデビュー作が本作です。しかも、プロデューサーがテッド・テンプルマン。ちなみにエアロスミス、ヴァン・ヘイレンのデビュー作も同様です。それらのデビュー作と同じかそれ以上に評価されてしかるべきなんだけどなぁ。

1曲目から怒涛のアメリカン・ハード・ロックが飛び出しますので、心臓の弱い方は要注意です。なにせ、付いた邦題が『ハード★ショック!』といいます。このグループの魅力は、何と言っても各メンバーの力量の高さですが、その中でも縦横無尽に走り回るロニー・モントローズのギターの凄さにあります。かっこいいなぁ〜と思うより先に圧倒されてしまいます。さまざまな弾き方ができるみたいで、奏法からエフェクト処理までギター演奏博覧会といった感じです。ロリー・ギャラガーのアルバム同様にロック・ギターの入門(というにはチョット難しいかも)盤として最適です。この後にデビューするバンドに与えた影響は多大だ(特にギタリストに)と思えるような曲ばかりです。『あれ?こういう曲聴いた事あるぞ』と必ず思えるはずです。全編を通してハード・ドライヴィングなロックが楽しめる名盤です。

70年代には評価の低かったモントローズですが、ミュージシャンの間ではもともと評価が高く、アイアンメイデンやデュラン・デュランのアンディ・テイラーなどがカバーした事もあり再評価が高くなりました。

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