ROCK STANDARD 004 DEREK & THE DOMINOS
ROCK STANDARDは、70年代を中心にロックに変革をもたらした名盤・迷盤を紹介しています
LAYLA and other assorted love song(1970)


DISK 1
01 I LOOKED AWAY
02 BELL BOTTOM BLUES
03 KEEP ON GROWING
04 NOBODY KNOWS YOU
05 I AM YOURS
06 ANYDAY
07 KEY TO THE HIGHWAY

DISK 2
01 TELL THE TRUTH
02 WHY DOES LOVE GOT TO BE SO SAD
03 HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN?
04 LITTLE WING
05 IT'S TOO LATE
06 LAYLA
07THORN TREE IN GARDEN
三人のエゴのぶつかり合いにより傑作を生み出したクリームを解散後、スティービー・ウィンウッドらとスーパーグループ、ブラインドフェイスを結成。そのアメリカツアーで知合ったデラニー&ボニーのアメリカ南部スワンプ・ロックに魅せられてグループは解散、デラニー&ボニーのライヴに参加し、彼らにレオン・ラッセル、スティーヴン・スティルスなどを迎えて初めてのソロアルバムを発表します。
そして、そのアルバムを発展させるような形でデラニー&ボニーのバックメンバーだった三人と結成したのがDEREK & THE DOMINOSであり、歴史的な名盤『LAYLA』なのです。歴史には裏がつき物ですが、このアルバムのタイトルLAYLAとは、当時ジョージ・ハリソンの妻だったパティの事なのは有名です(有名だから裏ではないかも)。同じ年に、こちらも歴史的名盤『ALL THINGS MUST PASS』を発表するジョージは、インド哲学に没頭しておりパティのことなど眼中にない状況だったといわれています。夫の気を引こうとクラプトンに近づいたもののミイラ取りがミイラに同様、クラプトンと結婚してしまいます。そりゃぁ、「LAYLA」の歌詞を聞いたら誰だって参るよ。しかし、ここからがすごい。その後も、クラプトンとジョージの付き合いは続いていくのです。音楽で結ばれた友情は愛をも越えるんです。
アルバムは、ソロ作同様に適度な緊張感とゆったり感がある米英混合ブルースアルバムです。「LAYLA」ばかりがクローズアップされがちですが、全編に亘ってスライドギターを弾きまくるデュアン・オールマンのおかげで全曲聴き応えがあります。クラプトンのヴォーカルものびのびしていて上手くなってるような気がします。聴いていると本当に楽しそうに演奏しているのが目に見えるようです。

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